ワークマンの新商品「エックスシェルター」シリーズは、「着る断熱材」として注目されています。その人気は、予約販売分の2万点がわずか4日で完売するほど。なぜそんなにも人気なのかを探るべく、筆者も店舗で運良くゲットできた「エックスシェルター断熱ベスト」(税込2,900円)を試してみました。
◆ユニクロや無印のダウンベストとどう違う?
筆者は例年、ユニクロや無印良品のダウンベストを愛用してきました。ワークマンのエックスシェルター断熱ベストはそれらとどう異なるのでしょうか。まずはその違いに注目してみたいと思います。
着てみて、まず感じた違いは
・すぐに暖かさを感じる
・内部温度を数値で見られるサーモメーター機能がついている
・袖口にもゴムが入っている
ということ。
エックスシェルター断熱ベストは、着た瞬間のひんやり感はまったくなく、すぐに体にぬくもりが広がります。寒い日でも、冷たい布地の感触がなく、背中からふわっとした暖かさに包み込まれる感覚です。
◆暖かさを数字で確認できる
その暖かさを目で見て確認できるところも、エックスシェルターの特徴の1つです。
ベストの内側には円形のシールのような見た目の、小さなサーモメーターが搭載されており、衣服内の温度が数字で表示されます。今回、着た瞬間の温度が23℃だったのが、1分後にもういちど確認すると28℃に上がっていました。着て感じた暖かさが、数字で確認できるわけです。
また、袖口にはゴム、裾にはドローコード(裾を締めるヒモ)が付いていて、寒さを遮断しつつ暖かさを逃さない作りになっているところも特徴的です。袖口のゴムはきつくもなく、ゆるくもなく、着ていてゴムが入っていることを忘れてしまうくらい。気になりません。
そして、価格が2,900円とリーズナブルなことも嬉しいポイント。ユニクロ、無印良品のダウンベストはともに3,990円~なので、比べて千円以上安いのはメリットです。
今まで愛用してきたユニクロなどのダウンベストとの違いを見てきましたが、もう少し詳しく、ワークマンのエックスシェルターの特徴をチェックしてみます。
◆着る断熱材「エックスシェルター」って何?
ワークマンのエックスシェルターシリーズは、「着る断熱材」として新素材を使用しています。特殊な断熱シートと吸光&吸湿発熱わたを組み合わせ、軽く、蒸れにくく、抗菌・防臭効果も高いと説明されています。まさに、家の断熱材が服になったようなイメージですね。
内側には発熱わたが使われているので、暖かさを生み出してくれるのは従来と変わりません。そこに、その暖かさの放出や外気の冷気をブロックしてくれる断熱シートがついたところが、新しいポイントです。
この断熱シートの効果は、第三者検査機関による実験で実証されているそうです。エックスシェルターの服を着てマイナス10℃以下の冷凍庫に入って、出た直後のサーモカメラ画像が公式サイトに載っています。それを見ると、服の表面温度は低くなっても、内部は暖かく保たれていました。
◆ポケットが充実してるのが嬉しい
また、ポケットが充実しているところも見逃せません。両サイドと左胸にはファスナーポケット、さらに内ポケットもあります。とくに左胸のファスナーポケットは、スマホを入れるのにぴったりで、とても重宝しています。
また、内ポケットには断熱素材が使われているので、温かい飲み物をポケットに入れておくと冷めにくいという効果も期待できます。バッグをもたずに手ぶらで出かけたい人や、荷物を減らしたいアウトドア派におすすめです。
◆外せないフードとネックの高さが気になる
このベストには、一体型のフードが付いていて、冷気をシャットアウトしてくれます。でも、フードは取り外しできないので、日常使いにはちょっと邪魔に感じることも。
フロントファスナーにはチンガードが付いているので、あごにファスナーが当たる不快感は軽減されています。しかし、ファスナーをすべて閉めると、フードが高めの位置で首に巻き付いて、少し窮屈に感じます。
とはいえ、極寒地で着るのなら、このデザインがしっかり寒さを防いでくれるでしょう。日常遣いではファスナーを少し開けて使うのがよさそうです。
◆部屋着にして、暖房代を節約するのもアリ!
総合的にみて、エックスシェルター断熱ベストは軽くて動きやすく、快適な着心地で気に入っています。洗濯機での手洗いコースを選べば、洗濯も簡単です。アウトドアシーンでも活躍しそう。
筆者自身は、この冬、部屋着として活用する予定。寒い季節に、袖口が邪魔にならず、家事仕事に影響のないベストを1枚プラスすることで、暖房費をちょっとでも節約できることを期待します。
エックスシェルターシリーズは人気商品で、オンラインストアでは「販売終了」か「店舗のみ取り扱い」(10/23時点)。ネットでできる「店舗在庫確認」も、確実ではないようです。不定期に商品が補充がされているようなので、店舗に行った際は聞いてみてください。
<文・撮影/栗山佳子>
【栗山佳子】
損害保険会社で情報誌の編集に携わったのち、生活情報誌、住宅情報誌の編集を経てフリーランスに。現在はライターとして、ライフスタイルやスマホ関連の記事を中心に執筆中
◆ユニクロや無印のダウンベストとどう違う?
筆者は例年、ユニクロや無印良品のダウンベストを愛用してきました。ワークマンのエックスシェルター断熱ベストはそれらとどう異なるのでしょうか。まずはその違いに注目してみたいと思います。
着てみて、まず感じた違いは
・すぐに暖かさを感じる
・内部温度を数値で見られるサーモメーター機能がついている
・袖口にもゴムが入っている
ということ。
エックスシェルター断熱ベストは、着た瞬間のひんやり感はまったくなく、すぐに体にぬくもりが広がります。寒い日でも、冷たい布地の感触がなく、背中からふわっとした暖かさに包み込まれる感覚です。
◆暖かさを数字で確認できる
その暖かさを目で見て確認できるところも、エックスシェルターの特徴の1つです。
ベストの内側には円形のシールのような見た目の、小さなサーモメーターが搭載されており、衣服内の温度が数字で表示されます。今回、着た瞬間の温度が23℃だったのが、1分後にもういちど確認すると28℃に上がっていました。着て感じた暖かさが、数字で確認できるわけです。
また、袖口にはゴム、裾にはドローコード(裾を締めるヒモ)が付いていて、寒さを遮断しつつ暖かさを逃さない作りになっているところも特徴的です。袖口のゴムはきつくもなく、ゆるくもなく、着ていてゴムが入っていることを忘れてしまうくらい。気になりません。
そして、価格が2,900円とリーズナブルなことも嬉しいポイント。ユニクロ、無印良品のダウンベストはともに3,990円~なので、比べて千円以上安いのはメリットです。
今まで愛用してきたユニクロなどのダウンベストとの違いを見てきましたが、もう少し詳しく、ワークマンのエックスシェルターの特徴をチェックしてみます。
◆着る断熱材「エックスシェルター」って何?
ワークマンのエックスシェルターシリーズは、「着る断熱材」として新素材を使用しています。特殊な断熱シートと吸光&吸湿発熱わたを組み合わせ、軽く、蒸れにくく、抗菌・防臭効果も高いと説明されています。まさに、家の断熱材が服になったようなイメージですね。
内側には発熱わたが使われているので、暖かさを生み出してくれるのは従来と変わりません。そこに、その暖かさの放出や外気の冷気をブロックしてくれる断熱シートがついたところが、新しいポイントです。
この断熱シートの効果は、第三者検査機関による実験で実証されているそうです。エックスシェルターの服を着てマイナス10℃以下の冷凍庫に入って、出た直後のサーモカメラ画像が公式サイトに載っています。それを見ると、服の表面温度は低くなっても、内部は暖かく保たれていました。
◆ポケットが充実してるのが嬉しい
また、ポケットが充実しているところも見逃せません。両サイドと左胸にはファスナーポケット、さらに内ポケットもあります。とくに左胸のファスナーポケットは、スマホを入れるのにぴったりで、とても重宝しています。
また、内ポケットには断熱素材が使われているので、温かい飲み物をポケットに入れておくと冷めにくいという効果も期待できます。バッグをもたずに手ぶらで出かけたい人や、荷物を減らしたいアウトドア派におすすめです。
◆外せないフードとネックの高さが気になる
このベストには、一体型のフードが付いていて、冷気をシャットアウトしてくれます。でも、フードは取り外しできないので、日常使いにはちょっと邪魔に感じることも。
フロントファスナーにはチンガードが付いているので、あごにファスナーが当たる不快感は軽減されています。しかし、ファスナーをすべて閉めると、フードが高めの位置で首に巻き付いて、少し窮屈に感じます。
とはいえ、極寒地で着るのなら、このデザインがしっかり寒さを防いでくれるでしょう。日常遣いではファスナーを少し開けて使うのがよさそうです。
◆部屋着にして、暖房代を節約するのもアリ!
総合的にみて、エックスシェルター断熱ベストは軽くて動きやすく、快適な着心地で気に入っています。洗濯機での手洗いコースを選べば、洗濯も簡単です。アウトドアシーンでも活躍しそう。
筆者自身は、この冬、部屋着として活用する予定。寒い季節に、袖口が邪魔にならず、家事仕事に影響のないベストを1枚プラスすることで、暖房費をちょっとでも節約できることを期待します。
エックスシェルターシリーズは人気商品で、オンラインストアでは「販売終了」か「店舗のみ取り扱い」(10/23時点)。ネットでできる「店舗在庫確認」も、確実ではないようです。不定期に商品が補充がされているようなので、店舗に行った際は聞いてみてください。
<文・撮影/栗山佳子>
【栗山佳子】
損害保険会社で情報誌の編集に携わったのち、生活情報誌、住宅情報誌の編集を経てフリーランスに。現在はライターとして、ライフスタイルやスマホ関連の記事を中心に執筆中