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結婚式の二次会で謎のバンドを集めノリノリの新婦。放心の新郎は…/びっくり体験人気記事BEST

女子SPA! 2024年10月21日 15時47分

 女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「びっくり体験」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2019年10月5日 記事は取材時の状況)

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 結婚式が多いのは、実はジューンブライドの6月よりも、9・10・11月なんです。良くも悪くも忘れられない式があるようで――。

「今思い出しても、二次会とはいえ、あんなにヒドい扱いを受ける新郎もいないんじゃないでしょうか」

 昨年、高校の同級生だった女友達の結婚式に、共通の友人数人で参列したという奈緒さん(仮名・26歳)。結婚式、披露宴は本当にステキなものだったそうですが……

「式では、女友達も新郎も心から幸せそうで、おもわずこちらも涙してしまいました。新郎は女友達の大学の後輩で、女友達に一目惚れして猛アタックしたという馴れ初めの紹介もありましたし、新郎からしてみれば、最高に幸せな気持ちだったんでしょうね。友人一同、心が温まりました。そして二次会の会場へ向かったんです」

 ところが二次会で予想外の事態が起きます。

◆二次会はさながらロックバンド(マイナー)のライブ会場

「二次会から参加してきた人たちが、個性的なファッションの人ばかりだったんです。髪がピンクだったり、バンギャっぽい格好をしていたり。そのこと自体は、他人がとやかく言うことではないのですが……二次会が開始するなり、司会者が『今日は盛り上がるぜー!!』と宣言、すぐさまロックバンドの演奏が始まったんです。

 すると、個性的なファッションの人たちは、バンドのファンだったようで、大盛り上がり。叫んで飛び跳ねて、一緒に歌っていました。ライブ会場に来たんだっけ? と、私も友人たちもポカーン。大半の人はついていけていなかったと思います」

 おまけに、ロックバンドの演奏は1組では終わりませんでした。

◆新郎そっちのけで盛り上がる花嫁

「司会者は、『次は豪華ゲストのロックバンド、○○です!』などと必死に盛り上げようとしていて。ファンの人たちは熱狂していましたが、出てくるのは、まるで知らないバンドばかり。しかも、素人の私が聴いても、歌も演奏もひどくて……盛り上がりようがありませんでした。披露宴で新郎の会社の同僚たちがお祝いの演奏をしたのですが、そちらのほうがだいぶマシだった、というレベルでしたね。でも、いつの間にか、女友達まで新郎そっちのけでノリノリになっていました」

 一時間近くのライブが終了すると、あとはご歓談を、となったものの、まともに会話ができる状況ではなかったそうです。

「これでやっと落ち着けるかなと思ったら、常にバンドマンのCDが会場内にガンガンかかっていて、うるさくてしょうがなかったんです。バンドマンたちは、誰よりもたくさん飲み食いしながら、それぞれのファンと大騒ぎしていました。ライブ会場というよりは、もはやタチの悪い飲み会でしたね」

◆記念撮影は知らないバンドの決めポーズで

「挙句の果てに、女友達が席を外した際、泥酔したバンドマンが、女友達の席に座ってしまって。新郎の肩を無理やり抱き、『俺が花嫁だー!!』と叫んでいました。その光景を見て、ファンはキャーキャー言いながら写真撮影。ほかの人たちはドン引きで、あちこちから『これじゃあ、あんまりにも○○(新郎)がかわいそう』という声が聞こえてきたほどです」

 新郎と新郎の親族は下を向いて無言になり、怒りと恥ずかしさをこらえているようだったとか。

「グダグダの二次会の最後に、記念撮影をすることになったんです。すると、『それでは最後は、やっぱり、あのバンドのあのお決まりのポーズで決めましょう!』と司会者が宣言。どこのバンドだよ、って感じでした。司会者と、女友達を含めたファンに、ほかの参列者は何度もポーズの練習をさせられて……大半の人は苦笑いでそれに付き合いましたが、新郎側の参列者の一部は、かたくなに拒否。空気が最悪のまま、帰りは女友達と新郎が見送りしていたのですが、結婚式のとき以上に幸せそうな女友達に対し、新郎は死んだような表情をしていましたね」

◆新婦にベタ惚れな新郎もさすがにうんざりしたようで……

 このカオスな二次会は、女友達の強い希望によるものだったと奈緒さんは後日知りました。

「女友達は、高校卒業後、インディーズバンドにハマったんだそうです。『結婚式って新婦が主役なんだから、二次会ぐらいは好きにさせてもらいたかった。〇〇(新郎)は私にベタ惚れだから、それでいいって言ってくれたし』とまで、高校のグループLINEで言い出す始末でした。

 友人の私たちは他人事で済ませられますが、新郎と新郎の親族からしてみれば、それでは済まされないですよね。案の定、結婚して一年もしないうちから、『なんだか知らないけど、義実家に嫌われてるみたい』と、女友達は愚痴るようになりました。最近は旦那さんとの関係もギスギスしていていると言っていますが、正直、自業自得だとしか思えません」

 惚れた弱みにつけこんで(?)、自分だけが楽しめる二次会を決行してしまった女友達。一時の楽しみの代償が、あまり大きくならないといいですね……。

<文/女子SPA!編集部 イラスト/ただりえこ>

【女子SPA!編集部】
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