俳優・アーティストの高野 洸さん(27歳)が、現在放送中のアニメ『妖怪学校の先生はじめました!』でレギュラー声優に初挑戦しました。シリーズ累計100万部突破の人気コミックが原作で、高野さんは人気キャラクターの入道連助を演じています。
高野さんは、Dream5としてデビューして今年で芸能活動15周年。国民的人気を博した妖怪ウォッチ「ようかい体操第一」の大ヒットから10年、ソロの音楽活動も5周年という節目の年に。本人は現状に甘んじず、「27歳のうちにもっと実力をつけたい」と語ります。その真意とは。
◆オーディションの段階で「すごい世界だな」
――アニメのレギュラー声優は初挑戦ということですが、出演が決まったときの心境や、作品全体の感想はどうでしたか?
高野:こんなに面白い作品で、そのメンバーになれたことがとにかくうれしかったです。たくさんエピソードがあり、特に最後のほうはドラマチックで妖怪同士の戦いや、守るべきもの、その絆も見えてくるのでより熱くなっていきます。たくさん笑っていただける作品なので、最後まで観てほしいです!
――学園が舞台で人間、妖怪と大勢の個性豊かなキャラクターが出てくるので、それだけでも楽しいですよね。
高野:コメディ要素にたくさん笑わせていただき、一話完結かと思いきや、話数が進むごとにそれぞれの話がつながることがたくさんあり、キャラクターの深堀りがされていく度に面白さも増していく。関係性と絆に感動する場面もあり、楽しませていただきました。コンプラ、ギリギリの言葉もあったりしてすごく楽しいです(笑)。
――当初、出演が決まった時はいかがでしたか?
高野:声優の方たちとご一緒するのが初めてで、アフレコも初心者なので、オーディションの段階ですごい世界だなと思いました。声で表現することの大変さも知りつつ、まさかの入道連助役に選んでいただけたので、おそれ多くもですが、せっかくお声がけいただいたので頑張りたいなと。僕なりにチャレンジして頑張っていこうと思いました。
◆“モテキャラ”を表現したい
――収録はいかがでしたか?
高野:かなりの話数を収録していくうちにいつか慣れるかなと思っていたのですが、難しいことがたくさんあり、最後の最後まで慣れなかったです(苦笑)。声優の方は、普段からすごいことを自然にこなしているんだと改めて痛感しました。
絵に声を当てて命を吹き込むことは奥深さがありますよね。アニメーションはみなさんの努力とスキルの積み重ねで成り立っているんだと思いました。
――入道連助というキャラクターは、どのように理解して演じましたか?
高野:成績優秀のクラス委員で、適格なツッコミをするし、基本的に冷静です。みんなに対しても勉強を教えたり、男らしいポイントはたくさんありつつ、次第に入道のバックボーンが見えてきて、さらに好きになりました。とても深みのあるキャラクターだと思います。セリフも荒いけれど、芯があり言葉のひとつひとつが魅力的なんです。
――どういう仕上がりをイメージしましたか?
高野:原作でも入道はクラスのみんなに信頼され、女子メンバーからもカッコいいと見られているモテキャラなので、ちゃんとそれを表現したいなと。視聴者の方からもモテるというか、ちゃんと愛してもらえるキャラクターになればいいなと願っていました。
◆映像作品は念願だった
――声優デビューも含め今年は仕事が充実されていて、Dream5でデビューして芸能活動も15周年、妖怪ウォッチ「ようかい体操第一」から10年、ソロの音楽活動も5周年という節目の一年でしたね。
高野:本当にありがたい環境にいさせてもらっているなと思っています。今年は映像作品にたくさん出演させていただきましたが、それは念願だったんです。高校卒業後に福岡から出てきて、最初の目標がドラマに出て自分の家のテレビに映ることでした。
だから舞台をやらせてもらい、今は映像のお仕事もやらせてもらって、望んでいた仕事をたくさん経験させてもらえていることに感謝しています。
――直近では写真集のイベントもあり、これまで見せたことがない表情をファンの方にお届けできる機会も増えたのではないでしょうか?
高野:まさにそうですね。タイトルをずっと迷っていたのですが、最終的に「sin」にしました。これは撮影がシンガポールだったのですが、シンガポールのHが入ってないsin、いい3文字だなと思っていたんです。そこへまさに今年の活動で、映像にたくさん出せてもらっていること、環境が“新しく”なっていっている今の自分ということで、写真集のタイトルを「sin」にしました。
◆目指すは「朝ドラ」出演
――これから叶えたい新たな夢は何でしょう?
高野:もう目いっぱい叶っている気がします(笑)。ファンクラブではイラストを自分で描いたりもしていて、新しいことを挙げるとしたら、作曲ですかね。作詞はしているのですが、作曲はまだ。でも、いろいろなことやらせてもらっているからこそ、いろいろな現場で刺激をもらえている感じがしています。
――20代後半ですが、どう過ごしたいですか?
高野:あっという間に過ぎるだろうなと、最近は思います。27歳のうちにもっと実力をつけたいです。あとは度胸ですね。どんな現場にも立ち向かえるような度胸を身に付けたい。まだ10代後半の頃のほうが強かった気がするんです。なので、何事にもひよらず、なくなってきた度胸を再び身に付けたいですね(笑)。
――そこまで頑張れるエネルギーの源はどこにあるのでしょうか?
高野:僕を応援してくださっている方はもちろん、地元の親戚や、僕が社会人になるか芸能へ進むかで迷っていたときに芸能の道へ後押ししてくれた友だちにいい姿を見せたいんです。もっと福岡でも知名度が知れ渡るような有名な人にならないといけない。そのためには、もっと高いところにいかないといけないので、そこを目標に頑張っています。
――喜ばせたいという動機が素敵ですね。
高野:今の仕事の最初のきっかけが、そういうところにあったからだと思います。あとは朝ドラですね。母がいつも観ていた番組なので、そこに出られるように頑張りたいです!
<取材・文/トキタタカシ>
【トキタタカシ】
映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。
高野さんは、Dream5としてデビューして今年で芸能活動15周年。国民的人気を博した妖怪ウォッチ「ようかい体操第一」の大ヒットから10年、ソロの音楽活動も5周年という節目の年に。本人は現状に甘んじず、「27歳のうちにもっと実力をつけたい」と語ります。その真意とは。
◆オーディションの段階で「すごい世界だな」
――アニメのレギュラー声優は初挑戦ということですが、出演が決まったときの心境や、作品全体の感想はどうでしたか?
高野:こんなに面白い作品で、そのメンバーになれたことがとにかくうれしかったです。たくさんエピソードがあり、特に最後のほうはドラマチックで妖怪同士の戦いや、守るべきもの、その絆も見えてくるのでより熱くなっていきます。たくさん笑っていただける作品なので、最後まで観てほしいです!
――学園が舞台で人間、妖怪と大勢の個性豊かなキャラクターが出てくるので、それだけでも楽しいですよね。
高野:コメディ要素にたくさん笑わせていただき、一話完結かと思いきや、話数が進むごとにそれぞれの話がつながることがたくさんあり、キャラクターの深堀りがされていく度に面白さも増していく。関係性と絆に感動する場面もあり、楽しませていただきました。コンプラ、ギリギリの言葉もあったりしてすごく楽しいです(笑)。
――当初、出演が決まった時はいかがでしたか?
高野:声優の方たちとご一緒するのが初めてで、アフレコも初心者なので、オーディションの段階ですごい世界だなと思いました。声で表現することの大変さも知りつつ、まさかの入道連助役に選んでいただけたので、おそれ多くもですが、せっかくお声がけいただいたので頑張りたいなと。僕なりにチャレンジして頑張っていこうと思いました。
◆“モテキャラ”を表現したい
――収録はいかがでしたか?
高野:かなりの話数を収録していくうちにいつか慣れるかなと思っていたのですが、難しいことがたくさんあり、最後の最後まで慣れなかったです(苦笑)。声優の方は、普段からすごいことを自然にこなしているんだと改めて痛感しました。
絵に声を当てて命を吹き込むことは奥深さがありますよね。アニメーションはみなさんの努力とスキルの積み重ねで成り立っているんだと思いました。
――入道連助というキャラクターは、どのように理解して演じましたか?
高野:成績優秀のクラス委員で、適格なツッコミをするし、基本的に冷静です。みんなに対しても勉強を教えたり、男らしいポイントはたくさんありつつ、次第に入道のバックボーンが見えてきて、さらに好きになりました。とても深みのあるキャラクターだと思います。セリフも荒いけれど、芯があり言葉のひとつひとつが魅力的なんです。
――どういう仕上がりをイメージしましたか?
高野:原作でも入道はクラスのみんなに信頼され、女子メンバーからもカッコいいと見られているモテキャラなので、ちゃんとそれを表現したいなと。視聴者の方からもモテるというか、ちゃんと愛してもらえるキャラクターになればいいなと願っていました。
◆映像作品は念願だった
――声優デビューも含め今年は仕事が充実されていて、Dream5でデビューして芸能活動も15周年、妖怪ウォッチ「ようかい体操第一」から10年、ソロの音楽活動も5周年という節目の一年でしたね。
高野:本当にありがたい環境にいさせてもらっているなと思っています。今年は映像作品にたくさん出演させていただきましたが、それは念願だったんです。高校卒業後に福岡から出てきて、最初の目標がドラマに出て自分の家のテレビに映ることでした。
だから舞台をやらせてもらい、今は映像のお仕事もやらせてもらって、望んでいた仕事をたくさん経験させてもらえていることに感謝しています。
――直近では写真集のイベントもあり、これまで見せたことがない表情をファンの方にお届けできる機会も増えたのではないでしょうか?
高野:まさにそうですね。タイトルをずっと迷っていたのですが、最終的に「sin」にしました。これは撮影がシンガポールだったのですが、シンガポールのHが入ってないsin、いい3文字だなと思っていたんです。そこへまさに今年の活動で、映像にたくさん出せてもらっていること、環境が“新しく”なっていっている今の自分ということで、写真集のタイトルを「sin」にしました。
◆目指すは「朝ドラ」出演
――これから叶えたい新たな夢は何でしょう?
高野:もう目いっぱい叶っている気がします(笑)。ファンクラブではイラストを自分で描いたりもしていて、新しいことを挙げるとしたら、作曲ですかね。作詞はしているのですが、作曲はまだ。でも、いろいろなことやらせてもらっているからこそ、いろいろな現場で刺激をもらえている感じがしています。
――20代後半ですが、どう過ごしたいですか?
高野:あっという間に過ぎるだろうなと、最近は思います。27歳のうちにもっと実力をつけたいです。あとは度胸ですね。どんな現場にも立ち向かえるような度胸を身に付けたい。まだ10代後半の頃のほうが強かった気がするんです。なので、何事にもひよらず、なくなってきた度胸を再び身に付けたいですね(笑)。
――そこまで頑張れるエネルギーの源はどこにあるのでしょうか?
高野:僕を応援してくださっている方はもちろん、地元の親戚や、僕が社会人になるか芸能へ進むかで迷っていたときに芸能の道へ後押ししてくれた友だちにいい姿を見せたいんです。もっと福岡でも知名度が知れ渡るような有名な人にならないといけない。そのためには、もっと高いところにいかないといけないので、そこを目標に頑張っています。
――喜ばせたいという動機が素敵ですね。
高野:今の仕事の最初のきっかけが、そういうところにあったからだと思います。あとは朝ドラですね。母がいつも観ていた番組なので、そこに出られるように頑張りたいです!
<取材・文/トキタタカシ>
【トキタタカシ】
映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。