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「胸元あらわ」と騒がれた綾瀬はるかのドレスだけど…海外セレブの肌見せはもっと攻めている!

女子SPA! 2024年11月2日 15時46分

10月28日、東京国際映画祭のオープニングイベントが東京・日比谷ミッドタウンで開催されました。その中でひときわ目を惹いたのが綾瀬はるか(39)の黒のロングドレス姿でした。

「胸元あらわに」「大胆肌見せ」「衝撃」などとネットニュースで煽られていましたが、海外基準から見たら、控えめで上品そのもの。米国アカデミー賞やカンヌ国際映画祭では、女優やモデルたちがユニークなドレスでセクシー競争を繰り広げ、ほとんど裸のようなドレスも珍しくありません。

綾瀬はるかの着こなしと共に、海外セレブのドレス事情を、スタイリストの大日方理子さんに聞きました。

◆綾瀬はるかのドレスはディオール

「綾瀬さんが着ていたのは、今年6月にマリア・グラツィア・キウリが発表したディオール2025年クルーズコレクションのドレス。光を吸い込むようなブラックのベルベット素材が、綾瀬さんの美肌を際立たせていました。

華奢な肩紐や深く開いた胸元、美しくシェイプされたウエストは、ミニマムで艶っぽい印象ですが、腰回りはふんわりとボリュームがあり可愛らしさもあります。髪はポニーテールにまとめ、赤のリップをポイントに。クラシカルで上品、華やかな映画祭に花を添えるような装いだったと思います。

9月に真田広之さんの受賞でも話題となったエミー賞で、女優のエリザベス・テビッキさんが同じドレスを着用していました。身長190cmと長身の方です」(大日方さん)

東京国際映画祭のレッドカーペットでは他に、米倉涼子はベアのブラックドレス、水原希子や菊地凛子は袖やスカート部分が透けたドレスを着ていましたが、全体に日本人女優の装いは控えめでした。

◆欧米の映画祭では、あっと驚くドレスが続々

 欧米の映画祭や関連イベントに目を転じると、露出度の高さだけでなく、あっと驚くデザインやカラーのドレスが次々登場します。

 女優陣はそれほどブッ飛んでいませんが、それでも今年のカンヌ映画祭でエマ・ストーンが着たのは、胸元どころかおへそ近くまでガバッと開いたドレス(ルイ・ヴィトン)。ワインレッドで手刺繍の総スパンコールという華やかなものでした。

 また、今年のアカデミー賞アフターパーティで女優フローレンス・ピューが着たのは、バストトップ(乳首)まで透けて見えるシースルーのドレス(ジャン・ポール・ゴルチエ)。昨年のアカデミー賞レッドカーペットでも、ヴァレンティノのとてもユニークなドレスでした。

◆ほぼ裸!? 攻めているモデルたちのドレス

 ゲストのモデルたちはもっと攻めていて、たとえば昨年のカンヌでのイリーナ・シェイクや、今年のカンヌでのナターシャ・ポーリーは、レッドカーペットでここまで露出するか!?とメディアを騒然とさせました。

露出度でなく、ユニークさで注目されるドレスも。今年のカンヌで、モデルのココ・ロシャは巨大な花に包まれたようなドレスを着て話題をさらいました(中国発のクチュールブランド、チェニー・チャン)。

◆日本では肌露出を“下品”と見るむきが

もし日本でここまで露出度やユニーク度が高いドレスを着たら、ネットで袋叩きにされそうです。

「セクシーなことが評価される欧米に比べて、日本では胸元などの露出に対して『下品』『目のやり場に困る』と厳しい評価をされることも多く、なかなか普段は着る機会がありません。あらゆる方向から写真や動画を撮られるレッドカーペットのような場所で、露出の多いドレスを着るのは勇気が要ることなのかもしれません」(大日方さん)

また、東京国際映画祭レベルと比べて、カンヌ映画祭やアカデミー賞授賞式の参加人数や注目度はケタ違い。ブランドは女優に着てもらうためにしのぎを削るし、モデルたちは目立ったもん勝ちのセクシー勝負になると言われています。

しかも、サンローランの2023年春夏コレクションのショー以降、あえて下着を丸見えにするネイキッドドレスが多数のブランドで登場して、ブームになっているそうです(ELLE 2023.12.12配信)

◆綾瀬はるかは、肌見せ戦略がうまい

その点、日本では“奥ゆかしいけれど目立つ”という複雑な戦術が必要なわけですが、「綾瀬はるかさんはうまい」と大日方さんは指摘します。

「綾瀬さんは、話題を集めたいタイミングには大胆かつ上品な肌の露出を使って、戦略的に注目を集めてきた印象があります。例えば、昨年の映画『リボルバー・リリー』のキャストお披露目会見では背中の開いたブラックドレス、同映画の完成報告会見では胸元の開いたブラックドレスを着こなしていました。

肌の露出がいやらしく見えず、知的な雰囲気さえ漂う、稀有な存在です」(大日方さん)

<文/大日方理子 女子SPA!編集部>

【大日方理子】
(おびなた・りこ)スタイリスト。1979年生まれ、お茶の水女子大学卒。『Ray』などの女性誌やテレビでスタイリストを務める。きれいめからカジュアルまで、今の気分を取り入れたスタイリングが得意。骨格診断アドバイザー。猫背改善で身長149cm→151cmに。中学生の女の子がいる1児の母でもある。公式HP

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