Netflixオリジナルドラマ『極悪女王』での熱演が話題となっている、女優・唐田えりか。いま、唐田のインスタグラムの投稿が注目を集めています。
2020年の不倫報道により活動を休止し、インスタグラムのアカウントも削除していた唐田。しかし『極悪女王』配信の約2カ月前7月17日から新たに、@karata.erika_gokuakuのアカウントで投稿を開始していました(現在は@karata__erikaに変更)。
◆『極悪女王』熱演の舞台裏を覗かせる投稿が好印象
フォロワー数は2024年11月現在、3.7万人。芸能人としては物足りない数字に思われますが、内容は『極悪女王』ファンとしてかなり楽しめる投稿満載。じつに充実しています。
“#唐カメ”というタグで、唐田自身が撮影したとみられるオフショット写真や、楽屋での様子を撮影したリール動画などが投稿されています。写真からはそこに写る仲間たちへの愛情や仲の良さが感じられ、昭和55年組の同期レスラーたちが和気あいあいとしている様子はなんとも微笑ましい。写真自体にその昭和当時を感じさせるレトロさもあり、『極悪女王』の世界線を感じることができます。
女子プロレスラー役を演じるために、『極悪女王』の撮影が始まるよりかなり前からトレーニングを開始していたという唐田たち。投稿を見ていると写真の中で笑う彼女らが役なのか現実なのか、その境界が曖昧になってくるほどです。
◆流血してもあどけない唐田の笑顔に魅了される
劇中のプロレスシーンでは、フォークを額に刺されて流血したり、髪を鷲掴みに振り回されたり、チェーンで首を絞められたり……過激なシーンも多かった『極悪女王』の唐田。そんな闘う姿に反して、インスタグラムに投稿されたあどけない表情にギャップ萌えしたのは、きっと筆者だけではないはずです。
ストーリーにアップされた流血ウィンク写真(現在は見ることができません)は、唐田のファンページで「いいね!」とともに拡散されるほど! 清純派一辺倒の印象を脱却し、女優魂を見せつけた彼女のチャーミングな笑顔はまた格別です。
◆急落したイメージを回復できたのはなぜ?
彼女の投稿に「いいね」や好意的なコメントが並ぶようになったのは『極悪女王』での熱演があってこそ。唐田は不倫騒動を受けての活動を休止以降、オーディションを経て3年ぶりに映画『の方へ、流れる』に主演しました。そして『極悪女王』の長与千種役もオーディションで勝ち取っています。
騒動前は棒読みの印象があった唐田ですが、オーディションを重ねた結果なのか「こんなに演技ができる女優さんになったのか」と驚きました。『極悪女王』で唐田が演じた長与は、主人公・ダンプ松本こと松本香(ゆりやんレトリィバァ)の同期。当初は松本とともに落ちこぼれで、可愛らしく友情を育みます。
しかし長与はデビュー直後からスター性を発揮。ベビーフェイス(プロレスにおける善玉を意味。ヒール=悪玉の対義語)として人気を集めるようになります。そしてライオネス飛鳥(剛力彩芽)と『クラッシュギャルズ』を結成し、国民的レスラーに上り詰めていくのです。
あどけない少女が、少しずつプロレスラーとして光り輝いていく様子。そして、ダンプ松本との「敗者髪切りデスマッチ」での、激しくも美しい戦いぶりには圧倒されました。これらの熱演が多くの視聴者の心を打ったことは明らかです。アンチコメントの嵐から一変、SNSには彼女の女優魂を感じた人たちによる好印象のコメントが目立つようになりました。
◆坊主頭も厭わない、体当たりの役作りにはリスペクトしかない
前述のインスタグラムストーリーズのアーカイブには「肉体改造」と「練習動画」が残されており、唐田の役作りを垣間見ることができます。2021年のオーディション以降の軌跡をたどると、彼女がどれだけの熱意をもって長与千種というプロレスラー役に向き合ってきたのかを感じます。その決意と情熱を想像するだけで、胸が熱くなりました。
唐田は長与千種本人との対談*1 で、オーディションに挑む際、長与の過去のインタビュー記事や当時の動画を見て長与役を志願したことを語っています。劇中で坊主になるという条件も「また髪は生えてくる」と厭わなかったという彼女の決意が本物だったことは、作品を観れば明白です。
◆負けず嫌いだったからこそ、あのころの長与千種を演じられた
また別の取材記事*2 で唐田が語った内容によると、長与の得意技「フライングニールキック」(体を横向きにしてひねりを加えながらジャンプし、相手に足の側面から蹴りを当てる難易度の高い技)も代役ではなく、自分自身でやり切ると決めて挑んだといいます。またプロレス技の練習、体作りだけでなく、ダンスや歌のレッスンも大変だったとか。
そんな唐田について、前出の対談で長与は、「目で語るっていうのはプロレスラーにとって最大の武器だけど、(唐田は)それができていたし、本質の部分はすっごい負けず嫌い!」「負けず嫌いの部分をしっかり持っていたからこそ、あのころの長与千種を演じられたんだと思う」と評しています。騒動で叩かれて日の目をみない間にこそ、女優として本気で役に向き合った唐田の姿勢には、尊敬の念を抱かずにはいられません。
*1 WEBザテレビジョン 唐田えりか「覚悟と思いをぶつけた」丸刈りシーンに長与千種が称賛「自分の物語が完結した」(2024年09月26日)
*2 マイナビニュース 唐田えりか、『極悪女王』で増量&丸坊主 長与千種役としての覚悟と撮影の裏側を明かす(2024年10月11日)
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あの騒動からもうすぐ5年。唐田は韓国のBHエンターテイメント(韓流のスターイ・ビョンホンが設立した演技専門の芸能事務所)にも所属しており、現在では韓国での芸能活動にも力を入れています。27歳になった彼女が、今後どのような活躍を見せてくれるのか楽しみです。
<文/鈴木まこと(tricle.ltd)>
【鈴木まこと】
tricle.ltd所属。雑誌編集プロダクション、広告制作会社勤務を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとして活動。日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間ドラマ50本、映画30本以上を鑑賞。Twitter:@makoto12130201
2020年の不倫報道により活動を休止し、インスタグラムのアカウントも削除していた唐田。しかし『極悪女王』配信の約2カ月前7月17日から新たに、@karata.erika_gokuakuのアカウントで投稿を開始していました(現在は@karata__erikaに変更)。
◆『極悪女王』熱演の舞台裏を覗かせる投稿が好印象
フォロワー数は2024年11月現在、3.7万人。芸能人としては物足りない数字に思われますが、内容は『極悪女王』ファンとしてかなり楽しめる投稿満載。じつに充実しています。
“#唐カメ”というタグで、唐田自身が撮影したとみられるオフショット写真や、楽屋での様子を撮影したリール動画などが投稿されています。写真からはそこに写る仲間たちへの愛情や仲の良さが感じられ、昭和55年組の同期レスラーたちが和気あいあいとしている様子はなんとも微笑ましい。写真自体にその昭和当時を感じさせるレトロさもあり、『極悪女王』の世界線を感じることができます。
女子プロレスラー役を演じるために、『極悪女王』の撮影が始まるよりかなり前からトレーニングを開始していたという唐田たち。投稿を見ていると写真の中で笑う彼女らが役なのか現実なのか、その境界が曖昧になってくるほどです。
◆流血してもあどけない唐田の笑顔に魅了される
劇中のプロレスシーンでは、フォークを額に刺されて流血したり、髪を鷲掴みに振り回されたり、チェーンで首を絞められたり……過激なシーンも多かった『極悪女王』の唐田。そんな闘う姿に反して、インスタグラムに投稿されたあどけない表情にギャップ萌えしたのは、きっと筆者だけではないはずです。
ストーリーにアップされた流血ウィンク写真(現在は見ることができません)は、唐田のファンページで「いいね!」とともに拡散されるほど! 清純派一辺倒の印象を脱却し、女優魂を見せつけた彼女のチャーミングな笑顔はまた格別です。
◆急落したイメージを回復できたのはなぜ?
彼女の投稿に「いいね」や好意的なコメントが並ぶようになったのは『極悪女王』での熱演があってこそ。唐田は不倫騒動を受けての活動を休止以降、オーディションを経て3年ぶりに映画『の方へ、流れる』に主演しました。そして『極悪女王』の長与千種役もオーディションで勝ち取っています。
騒動前は棒読みの印象があった唐田ですが、オーディションを重ねた結果なのか「こんなに演技ができる女優さんになったのか」と驚きました。『極悪女王』で唐田が演じた長与は、主人公・ダンプ松本こと松本香(ゆりやんレトリィバァ)の同期。当初は松本とともに落ちこぼれで、可愛らしく友情を育みます。
しかし長与はデビュー直後からスター性を発揮。ベビーフェイス(プロレスにおける善玉を意味。ヒール=悪玉の対義語)として人気を集めるようになります。そしてライオネス飛鳥(剛力彩芽)と『クラッシュギャルズ』を結成し、国民的レスラーに上り詰めていくのです。
あどけない少女が、少しずつプロレスラーとして光り輝いていく様子。そして、ダンプ松本との「敗者髪切りデスマッチ」での、激しくも美しい戦いぶりには圧倒されました。これらの熱演が多くの視聴者の心を打ったことは明らかです。アンチコメントの嵐から一変、SNSには彼女の女優魂を感じた人たちによる好印象のコメントが目立つようになりました。
◆坊主頭も厭わない、体当たりの役作りにはリスペクトしかない
前述のインスタグラムストーリーズのアーカイブには「肉体改造」と「練習動画」が残されており、唐田の役作りを垣間見ることができます。2021年のオーディション以降の軌跡をたどると、彼女がどれだけの熱意をもって長与千種というプロレスラー役に向き合ってきたのかを感じます。その決意と情熱を想像するだけで、胸が熱くなりました。
唐田は長与千種本人との対談*1 で、オーディションに挑む際、長与の過去のインタビュー記事や当時の動画を見て長与役を志願したことを語っています。劇中で坊主になるという条件も「また髪は生えてくる」と厭わなかったという彼女の決意が本物だったことは、作品を観れば明白です。
◆負けず嫌いだったからこそ、あのころの長与千種を演じられた
また別の取材記事*2 で唐田が語った内容によると、長与の得意技「フライングニールキック」(体を横向きにしてひねりを加えながらジャンプし、相手に足の側面から蹴りを当てる難易度の高い技)も代役ではなく、自分自身でやり切ると決めて挑んだといいます。またプロレス技の練習、体作りだけでなく、ダンスや歌のレッスンも大変だったとか。
そんな唐田について、前出の対談で長与は、「目で語るっていうのはプロレスラーにとって最大の武器だけど、(唐田は)それができていたし、本質の部分はすっごい負けず嫌い!」「負けず嫌いの部分をしっかり持っていたからこそ、あのころの長与千種を演じられたんだと思う」と評しています。騒動で叩かれて日の目をみない間にこそ、女優として本気で役に向き合った唐田の姿勢には、尊敬の念を抱かずにはいられません。
*1 WEBザテレビジョン 唐田えりか「覚悟と思いをぶつけた」丸刈りシーンに長与千種が称賛「自分の物語が完結した」(2024年09月26日)
*2 マイナビニュース 唐田えりか、『極悪女王』で増量&丸坊主 長与千種役としての覚悟と撮影の裏側を明かす(2024年10月11日)
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あの騒動からもうすぐ5年。唐田は韓国のBHエンターテイメント(韓流のスターイ・ビョンホンが設立した演技専門の芸能事務所)にも所属しており、現在では韓国での芸能活動にも力を入れています。27歳になった彼女が、今後どのような活躍を見せてくれるのか楽しみです。
<文/鈴木まこと(tricle.ltd)>
【鈴木まこと】
tricle.ltd所属。雑誌編集プロダクション、広告制作会社勤務を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとして活動。日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間ドラマ50本、映画30本以上を鑑賞。Twitter:@makoto12130201