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結婚式で酔っ払った父にマイクを奪われ、“まさかの発表”に会場大盛りあがり/義実家・家族人気記事BEST

女子SPA! 2024年11月10日 15時47分

 女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「義実家・家族」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2021年11月16日 記事は取材時の状況)

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 結婚式は人生の一大イベント。新郎新婦が主役となるはずが、予想外すぎるハプニングのせいで、その主役の座を奪われてしまった人もいるそう。今回はそんな衝撃の結婚式になってしまった女性のエピソードを紹介します。

◆大学時代からの付き合いからゴールイン

「私と彼の出会いは大学時代のサークルでした。在学中ずっと付き合い続け、卒業後にそのままゴールインしました。お互い気心も知れた相手と結婚することができて、私たちは幸せです」

 幸せそうに語るのはルミさん(仮名・26歳)。ルミさんの結婚相手はサークルの1歳下の後輩のジンさん(仮名・25歳)です。学生時代から付き合い始め、ルミさんの下宿先で半ば同棲生活のように暮らしていたそう。卒業を機に2人で新居を借りて正式に同棲を始め、お互い、社会人生活が慣れた時期に結婚しました。

◆立食形式のレストランウェディング

「私たちはどちらかというとケチな倹約家タイプだったので、結婚式もそこまでお金を掛けたくありませんでした。いわゆる地味婚というやつです。だって、結婚式なんてたった数時間で終わってしまうじゃないですか。そんなものに大金をかけるくらいだったら、新居に置く家具や電化製品を充実させたりしたほうがいいって考えでした」

 そのため、質素な立食形式のレストランウェディングをおこなうことにしました。質素とはいえ、この夫婦らしいオリジナリティのある式となり、楽しい雰囲気に包まれていたそうです。

 なんの滞りもなく宴は進み、いよいよラストは新郎新婦の挨拶となりました。なんとそこで思わぬ予想外のハプニングが起こってしまったのです。

◆新郎の父がマイクをもぎ取って…

 新郎新婦のスピーチが終わってこれで式も終わり、という時です。

 酔っ払って赤ら顔をした新郎の父が千鳥足でマイクを持つ新郎のもとにやってきて、半ば無理矢理マイクをもぎ取ったのです。そして、「みなさんお集まり頂いてありがとうございます」と参列者へ感謝を述べ始めました。

「これぐらいで終わるんだったら、ただの微笑ましいハプニングだったんですけどね…」

 目に涙を浮かべながら参列者に感謝の言葉を述べる父と、それを温かい目で見守る参列者たち。よっぽど息子想いの父親なんだなあ、と周囲が思っていると、衝撃の言葉が飛び出します。

◆「再婚することになりました!」

「こんな場で言うのもアレではありますが、重大発表があります! ジンの父親である私は、このたび、新婦のルミさんのお母さんと再婚することになりました!」と、新婦の母親と再婚することを宣言したのです。

 ジンさんもルミさんもその事については何も聞かされておらず、初耳でした。もちろん、親族の誰も知りません。

 会場は突然のことにしんと静まり返りましたが、参列者の1人が拍手をし始めると、それにつられた参列者たちが続々と拍手をし始め、割れんばかりの盛大な拍手となりました。

「私たちがもらった拍手よりも、大きな拍手をもらっていましたよ」

 ルミさんは苦笑いしながら言いました。

◆悩んだすえに報告が遅れてしまった

「私も、ジンも母子家庭と父子家庭育ちでした。なので、法律的には何も問題ありません。でも、そういうことは事前に言っておいてほしかったですけどね」

 お互いの娘と息子が正式に付き合いだしてからというもの何かと顔を合わせる機会もあって、その中で親同士も意気投合してしまったそうです。

「後で聞いたことですが、親たちも悩みに悩んだそうです。だからこそ言うのが遅れてしまったんですって。でも、だからって、ねえ? 何も自分たちの子どもの結婚式で発表すること無いですよね」

◆ラッキーだと思うことにした

 とはいえ、親子ともども夫婦仲は順風満帆だそうです。

「おかげで、実家や義実家との付き合いなどに頭を悩ませることも無くなったのでラッキーだと思うことにしています」

 ルミさんもジンさんも驚きはしたものの、むしろ肯定的に捉えているようです。世の中には様々な家族のカタチがあるものです。

<文/浅川玲奈>

【浅川玲奈】
平安京で生まれ江戸で育ったアラサー文学少女、と自分で言ってしまう婚活マニア。最近の日課は近所の雑貨店で買ってきたサボテンの観察。シアワセになりたいがクチぐせ。

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