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なぜ今? 懐かしの「森ガール」再流行中。肌の“露出度”は平成と大きく違う

女子SPA! 2024年11月17日 8時47分

みなさん、こんにちは! ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。今はもうほぼ見かけなくなってしまったかつての流行「森ガール」。実はそれが今、20代の若者を中心に再ブームとなっているのをご存知ですか? 今回は、森ガールブーム再来! 今と昔の森ガールコーデの違いについてご紹介します。

◆ファッションは、シンプルからデコラティブの時代へ

コロナ禍からの自粛ムードが明けて、ファッションのトレンドは一気に風向きが変わりました。2015年頃から徐々に浸透していたシンプル・ミニマル・ノームコアブームから一転、おしゃれを楽しもう! と言わんばかりのデザイン性に富んだファッションアイテムが急増しています。

例えば、ジレやニットベスト、チュールのキャミソールといった一枚では着こなせない重ね着アイテムに始まり、スカートにパンツを合わせるスタイルが支持され始めています。その影響を受けて、かつてトレンドだった森ガールも可愛い! と若い世代にウケているのです。

◆蒼井優・宮﨑あおいの全盛期! 2009年森ガール

森ガールの定義を改めて説明すると、森に住んでいそうな素朴でナチュラルなファッションに身を包んだ女の子の総称です。

ブームが始まったのは2009年頃、当時はナチュラル清楚系の女優である宮﨑あおいさんや蒼井優さんが人気を博していた時代です。森ガールを象徴するこの二大巨頭の登場もあり、街中の女性はナチュラルな服に身を包むようになりました。

身幅がゆったりなコットンのワンピース、かぎ編みのショール、カンカン帽など、少女っぽさの強いアイテムも多かったですね。

◆令和の森ガールは韓国アイドルが発祥

さて、森ガールがブーム再来と言われても、ピンとこない方も多いかもしれません。実際、街中を見ても“かつての森ガール”のような服をしている人を見かけることもほとんどないですよね。そう、令和の森ガールは昔の森ガールとテイストに違いがあります。

レースや、花柄、刺繍など扱われる素材やモチーフは以前と変わりませんが、大きく違うのが服のシルエット。

タイトなトップスやミニスカートなど、身体のラインが出るもの、肌の露出があるものも多いです。このシルエットの違いに大きな影響を及ぼしているのは、韓国アイドルが起因しているといえそうですね。

◆昔のブームが懐古的に終わらず鮮度高く復活

若年層では依然としてKPOPブームが根強く、IVE(アイヴ)やLE SSERAFIM(ルセラフィム)といったアイドルたちがファッションアイコンとなっています。彼女たちが新曲を引っ提げてカムバックする衣装はいずれもどこか懐かしさのある平成レトロ調。

ただ、かつての流行そのままではなくフレッシュな年代らしいスタイルで取り入れるからこそ、昔の流行が懐古的に終わらず鮮度を保って蘇っているのです。

◆大人女性がもし、令和の森ガールを取り入れるなら?

デザインや素材はナチュラルだけど、コーデのシルエットはY2K要素たっぷり。それが、令和の森ガールなのですが、これを大人世代が取り入れるとなるといろんな方面でなかなかにハードルが高いですよね……。しかし、エッセンスとして一部に今っぽい森ガール要素を取り入れることは可能。

例えば、今トレンドとなっているクロシェのヘッドスカーフをアクセントに取り入れる。レースのワンピースをカッコよく取り入れるなど、コーデすべてに森ガール要素を入れるのではなく、部分的にその要素を加えることで大人らしい令和の森ガールコーデを楽しむことができます。

◆今だからできる服装も年齢に応じて楽しむ

流行に振り回されるのは、ナンセンス。だからといって、流行を度外視した着こなしばかりではおしゃれは楽しめません。ファッションのトレンドは一過性のものが多く、ブームを過ぎれば古臭くもなってしまいます。だからこそ、旬だと言われる今この瞬間、ご自身の年代に見合う形で取り入れることこそが、「今の私」を楽しむことにつながるのではないでしょうか。

ぜひ、皆さんも昔懐かしのあの森ガールを、令和風にマッシュアップして取り入れてみてくださいね!

<文&イラスト/角佑宇子>

【角 佑宇子】
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105

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