11月11日、『めざまし8』(フジテレビ系)で見せた谷原章介の行動が話題を呼んでいる。生放送中、小室瑛莉子アナウンサーが「すいません」と口にしながらゆっくり倒れ込もうとする中、隣にいた谷原は小室の身体を支えるようにしてゆっくりと座らせた。
場合によっては小室が頭を強く打っていた可能性もあり、最悪の事態を防いだ谷原の機転がきいた行動にSNSでは賞賛が相次いでいる。
◆谷原章介の神対応で思い出す、爆笑問題・田中裕二の“優しさ”
谷原の対応を見て、2017年10月29日『サンデージャポン』(TBS系)での爆笑問題・田中裕二の対応を思い出した人が少なくないようだ。こちらも生放送中に体調を崩してフラフラしてしまった吉田明世アナウンサーに優しく声をかけて座るように促した。この優しさには今回の谷原と同じように賛辞が多い。
また、田中はその週に放送された自身の冠ラジオ『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)に出演した際、あくまで助けたわけではないと否定。自身がネット上で賞賛されていることに「良い方の誤解的な」と照れを見せ、その謙虚さにますますの賞賛が集まった。
◆昭和のセクハラおやじが緊急時に見せた「素顔」
現実世界の話ではないが、ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)3話での女性を介抱するシーンも話題を呼んだ。
舞台は昭和、下ネタもセクハラもお構いなしのベテランタレント・ズッキー(秋山竜次)が司会を務めるお色気バラエティ『早く寝ナイト チョメチョメしちゃうぞ』に、主人公・小川市郎(阿部サダヲ)の娘・純子(河合優実)が出演する。
番組中、純子は肉襦袢(にくじゅばん/肉色に似せた着ぐるみのような衣装)を着て相撲を取る企画に参加することになるが、取り組み中に倒されてしまう。
スタジオ内には悲鳴が響き渡るが、行司役のズッキーは「キャメラ止めろ」と冷静に純子に歩み寄る。そして、「まず、男の人、(スタジオから)出ましょう」「ブルーシートで彼女を隠して」と周囲に声をかける。続けて、「肉襦袢のファスナー下ろして、氷で後頭部冷やしてあげましょうか」と女性スタッフに指示を出す完璧な対応を見せた。
◆見習いたい、谷原章介の“座らせ方”
「セクハラで訴えられる」と考え、困っている異性を助けることを躊躇(ちゅうちょ)する人は少なくない。そう思ってしまう背景には“正しい助け方”がわからないことが影響している。
ただ、谷原、田中、ズッキーの3人の対応を見ると、正しい助け方のヒントをいくつか学ぶことができる。まず谷原と田中は異変を感じても大きい声を出さず、落ち着いたトーンで声をかけていた。騒がれれば体調を崩した人に注目が集まり、余計なストレスを与えることになる。安心感を持ってもらうためにも、助ける側が慌てないことはマストだ。
特に谷原の座らせ方は見習いたい。倒れ込もうとする女性を支える際、つい抱きかかえるように胸元や腰を触りやすい。100%の善意だったとしても、本人や周囲から“セクハラ”と勘違いされるリスクがある。その点、谷原は腰や胸元ではなく肩・腕を持って身体を支えていた。
また、脱力した人間の身体はとても重い。身体をしっかりホールドできても身体の重さを支えられずに手を放してしまう可能性も低くない。ただ、谷原は膝で背もたれを作り、小室がしゃがみやすくなるように上手くリードしており、小室が頭や肩をぶつけるリスクを完璧に潰していたのだ。
◆目の前で人が倒れたら? 傍観者でもできること
ズッキーがブルーシートを持ってくるように指示を出していたことにも注目したい。処置するために、時には衣服を緩めたり脱がせたりする必要性が発生する。ただ、いくら緊急事態とはいえ、体調を崩した人からすれば人前で肌をさらすことは避けたい。ブルーシートのような身体を隠せるアイテムの手配を提案することの意義はとても大きい。なにより、医療関係の知識がなくても、直接肌に触れなくても、その人の助けになるアクションであり、覚えておいても損はない。ブルーシートがなければ、数人で患者を隠すように背中向きに立って“壁”になることもできる。
賞賛される行動には日常生活に応用できる情報や知識が詰まっている。今回の谷原の一件も、いつか遭遇するかもしれない危機的状況に備えて参考にしておきたい。
<文/浅村サルディ>
【浅村サルディ】
芸能ネタ、炎上ネタが主食。好きなホルモンはマキシマム ザ ホルモン。
場合によっては小室が頭を強く打っていた可能性もあり、最悪の事態を防いだ谷原の機転がきいた行動にSNSでは賞賛が相次いでいる。
◆谷原章介の神対応で思い出す、爆笑問題・田中裕二の“優しさ”
谷原の対応を見て、2017年10月29日『サンデージャポン』(TBS系)での爆笑問題・田中裕二の対応を思い出した人が少なくないようだ。こちらも生放送中に体調を崩してフラフラしてしまった吉田明世アナウンサーに優しく声をかけて座るように促した。この優しさには今回の谷原と同じように賛辞が多い。
また、田中はその週に放送された自身の冠ラジオ『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)に出演した際、あくまで助けたわけではないと否定。自身がネット上で賞賛されていることに「良い方の誤解的な」と照れを見せ、その謙虚さにますますの賞賛が集まった。
◆昭和のセクハラおやじが緊急時に見せた「素顔」
現実世界の話ではないが、ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)3話での女性を介抱するシーンも話題を呼んだ。
舞台は昭和、下ネタもセクハラもお構いなしのベテランタレント・ズッキー(秋山竜次)が司会を務めるお色気バラエティ『早く寝ナイト チョメチョメしちゃうぞ』に、主人公・小川市郎(阿部サダヲ)の娘・純子(河合優実)が出演する。
番組中、純子は肉襦袢(にくじゅばん/肉色に似せた着ぐるみのような衣装)を着て相撲を取る企画に参加することになるが、取り組み中に倒されてしまう。
スタジオ内には悲鳴が響き渡るが、行司役のズッキーは「キャメラ止めろ」と冷静に純子に歩み寄る。そして、「まず、男の人、(スタジオから)出ましょう」「ブルーシートで彼女を隠して」と周囲に声をかける。続けて、「肉襦袢のファスナー下ろして、氷で後頭部冷やしてあげましょうか」と女性スタッフに指示を出す完璧な対応を見せた。
◆見習いたい、谷原章介の“座らせ方”
「セクハラで訴えられる」と考え、困っている異性を助けることを躊躇(ちゅうちょ)する人は少なくない。そう思ってしまう背景には“正しい助け方”がわからないことが影響している。
ただ、谷原、田中、ズッキーの3人の対応を見ると、正しい助け方のヒントをいくつか学ぶことができる。まず谷原と田中は異変を感じても大きい声を出さず、落ち着いたトーンで声をかけていた。騒がれれば体調を崩した人に注目が集まり、余計なストレスを与えることになる。安心感を持ってもらうためにも、助ける側が慌てないことはマストだ。
特に谷原の座らせ方は見習いたい。倒れ込もうとする女性を支える際、つい抱きかかえるように胸元や腰を触りやすい。100%の善意だったとしても、本人や周囲から“セクハラ”と勘違いされるリスクがある。その点、谷原は腰や胸元ではなく肩・腕を持って身体を支えていた。
また、脱力した人間の身体はとても重い。身体をしっかりホールドできても身体の重さを支えられずに手を放してしまう可能性も低くない。ただ、谷原は膝で背もたれを作り、小室がしゃがみやすくなるように上手くリードしており、小室が頭や肩をぶつけるリスクを完璧に潰していたのだ。
◆目の前で人が倒れたら? 傍観者でもできること
ズッキーがブルーシートを持ってくるように指示を出していたことにも注目したい。処置するために、時には衣服を緩めたり脱がせたりする必要性が発生する。ただ、いくら緊急事態とはいえ、体調を崩した人からすれば人前で肌をさらすことは避けたい。ブルーシートのような身体を隠せるアイテムの手配を提案することの意義はとても大きい。なにより、医療関係の知識がなくても、直接肌に触れなくても、その人の助けになるアクションであり、覚えておいても損はない。ブルーシートがなければ、数人で患者を隠すように背中向きに立って“壁”になることもできる。
賞賛される行動には日常生活に応用できる情報や知識が詰まっている。今回の谷原の一件も、いつか遭遇するかもしれない危機的状況に備えて参考にしておきたい。
<文/浅村サルディ>
【浅村サルディ】
芸能ネタ、炎上ネタが主食。好きなホルモンはマキシマム ザ ホルモン。