こんにちは。これまで1000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験を活かし、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。
ここ数年でマッチングアプリを利用する人が急激に増えましたが、登録時に迷うことの一つが「写真」です。生活感がありすぎてもよくないし、だからと言って加工しすぎて本物と別人でもよくないのです。加工で盛る場合、セーフとアウトの境界線はどこにあるのでしょうか?
そこで、マッチングアプリの運営元に聞いてみることに。大手の恋活・婚活マッチングアプリwith(ウィズ)でプランナーとして働く、有坂さん(31歳)に取材しました。
◆自分の顔を4段階に加工して、判定してもらうことに
筆者をモデルにして、加工レベルを下記の4段階で変えた写真を用意して、有坂さんに見せることにしました。
① 加工なしの写真
② カメラアプリのAI加工を加えたもの
③ 小顔加工をして少し美肌加工を施したもの
④ ③に加えて鼻・唇・顎・シワ消し加工をして美肌加工を強めたもの
⑤ ④に加えて目・眉毛を加工し、さらに美肌加工を強めたもの
有坂さんによると、結論としては「④までがセーフ」だそうです。
◆加工写真よりも、もっと印象が悪い写真は
その理由を聞いてみました。
「稀に運営に『会ったら別人だった』という通報があるのですが、そうした事態にもなりえそうなのは⑤あたりからかと。NGラインを我々が決めることはありません。ただ、④は素晴らしいメイク技術と撮影技術を駆使した奇跡の一枚と判断され、通報までは至らなさそうだと思いました」(有坂さん、以下「」内同)
セーフは③ぐらいまでだろうと思っていたので、④もセーフなのは意外でした。③の小顔加工に関しては「違いがあまりわからない」と有坂さんから言われたので、少々小顔にする程度の加工はバレにくいのかもしれません。それに対し、目元は加工しすぎると別人になるので要注意です。
なお、今は加工写真よりも、若い時の写真で登録する方が悪印象になるそうです。できるかぎり1年以内に撮影した写真で登録しましょう。
また写真の変化として、今はマスク写真の人がぐっと減っています。マスク写真を使うと、2020~2023年頃に撮影した古い写真だと思われかねませんので要注意です。
◆自己紹介文も写真も「たくさん登録」がモテへの近道
異性のどこを見て「いいね」をしているのかについて聞くと、男性は写真と自己紹介文がほぼ同率1位で、女性は自己紹介文を最も重視する人が多いそうです。
「(自己紹介文の)文字数が多いほど相手から『いいね』をもらいやすくなっており、とくに男性はその傾向が顕著です。100文字以下の方と300文字以上のユーザーさんを比べると、やはり多い方がマッチングしやすいです。
写真も多いほど『いいね』数が増える傾向があり、写真が1枚の人より3枚登録している人の方が『いいね』は増えるので、写真はたくさん登録してほしいですね。
また、withはお相手との共通点の数も表示されます。『好みカード』もたくさん登録するほど、共通点の数が増えやすいのでおすすめです」
withの「好みカード」とは趣味、価値観を簡単に表現できるカードで、同じ「好みカード」から相手を探したりすることもできるようになっています。
◆男性からの「いいね」をさばくより、自分から「いいね」を送る
マッチングアプリ中の人ならではの使い方があるのか聞いてみることにしました。
「私がユーザーとして登録するとしたら、好みカードはたくさん登録しますね。特に流行のもの、話題性の高い好みカードは会話のきっかけにもなりやすいので、登録します。
それから、男性から頂いた『いいね』をさばくより、自分から男性に『いいね』を送るようにします。というのも男性が女性に『いいね』を送ってマッチングする確率より、女性から男性に『いいね』を送ってマッチングする確率の方が高いんです。だから自分から話してみたい人を探して『いいね』を送るようにします」
男女でそんなに差があるとは驚きです。女性は来た『いいね』をさばくことだけで精一杯になってしまう方が多いので、ぜひ自分から『いいね』を送ってもらいたいですね。
逆に、男性がマッチングしやすくなるテクニックはあるのでしょうか。続けて聞いてみました。
◆男性が知っておきたい「マッチングしやすくなる裏技」
「ユーザーをログイン順に表示させる機能もあるので、ログインは毎日するようにしてほしいです。女性ユーザーが男性のプロフィールを見ると『足あと』が付きます。足あとを付けてくれた女性に『いいね』を送るとマッチングしやすくなります。
女性が足あとを付けるためにも、心理テストには積極的に参加して、好みカードもたくさん登録して、ご自身のプロフィールの露出を増やすようにするといいでしょう」
プロフィールを充実させた上で、withならば「心理テスト」に参加するなど、プラスアルファの行動が大切なようです。どのアプリでも、相手との接点や話題になりそうな機能は積極的に活用したいですね。
◆「いい人がいれば」「友達に勧められて」はやる気なし?
筆者のところへ恋活・婚活の相談にいらっしゃる女性の中には、マッチングアプリの男性のプロフィールに関するジャッジが厳しい人もいます。
「結婚の希望」の欄で「いい人がいれば」を選択していたら「結婚する気がないかもしれない」と断ったり、プロフィール文に「友達に勧められて登録しました」とあれば「本気で婚活する気がなさそう」と解釈したりするのです。
このあたりの要素は気にした方が良いのか、有坂さんに聞いてみました。
「まず『いい人がいれば』についてですが、withの場合は『結婚の希望』の欄は『いい人がいれば』を選択される方が一番多いです。
『友達に勧められて登録しました』も、マッチングアプリって広告などを見てダウンロードをする方よりご友人から聞いて登録されるユーザーさんが多いので、それをそのまま書いていらっしゃるのだと思います。
プラスになる情報でもないのであえて書かなくてもよいとは思いますが、書いてあったからといってさほど気にしなくてもよいように思います」
むしろ、恋バナもできるような友達もいる方ならば、コミュ力も高いかもしれません。こんな人がいたら、あまり勘ぐらずにマッチングしてみてはどうでしょうか。
【マッチングアプリ中の人・有坂さん】
価値観重視のマッチングアプリwithでプランナーとして働くアラサー女性。
<取材・写真&文/菊乃>
【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
ここ数年でマッチングアプリを利用する人が急激に増えましたが、登録時に迷うことの一つが「写真」です。生活感がありすぎてもよくないし、だからと言って加工しすぎて本物と別人でもよくないのです。加工で盛る場合、セーフとアウトの境界線はどこにあるのでしょうか?
そこで、マッチングアプリの運営元に聞いてみることに。大手の恋活・婚活マッチングアプリwith(ウィズ)でプランナーとして働く、有坂さん(31歳)に取材しました。
◆自分の顔を4段階に加工して、判定してもらうことに
筆者をモデルにして、加工レベルを下記の4段階で変えた写真を用意して、有坂さんに見せることにしました。
① 加工なしの写真
② カメラアプリのAI加工を加えたもの
③ 小顔加工をして少し美肌加工を施したもの
④ ③に加えて鼻・唇・顎・シワ消し加工をして美肌加工を強めたもの
⑤ ④に加えて目・眉毛を加工し、さらに美肌加工を強めたもの
有坂さんによると、結論としては「④までがセーフ」だそうです。
◆加工写真よりも、もっと印象が悪い写真は
その理由を聞いてみました。
「稀に運営に『会ったら別人だった』という通報があるのですが、そうした事態にもなりえそうなのは⑤あたりからかと。NGラインを我々が決めることはありません。ただ、④は素晴らしいメイク技術と撮影技術を駆使した奇跡の一枚と判断され、通報までは至らなさそうだと思いました」(有坂さん、以下「」内同)
セーフは③ぐらいまでだろうと思っていたので、④もセーフなのは意外でした。③の小顔加工に関しては「違いがあまりわからない」と有坂さんから言われたので、少々小顔にする程度の加工はバレにくいのかもしれません。それに対し、目元は加工しすぎると別人になるので要注意です。
なお、今は加工写真よりも、若い時の写真で登録する方が悪印象になるそうです。できるかぎり1年以内に撮影した写真で登録しましょう。
また写真の変化として、今はマスク写真の人がぐっと減っています。マスク写真を使うと、2020~2023年頃に撮影した古い写真だと思われかねませんので要注意です。
◆自己紹介文も写真も「たくさん登録」がモテへの近道
異性のどこを見て「いいね」をしているのかについて聞くと、男性は写真と自己紹介文がほぼ同率1位で、女性は自己紹介文を最も重視する人が多いそうです。
「(自己紹介文の)文字数が多いほど相手から『いいね』をもらいやすくなっており、とくに男性はその傾向が顕著です。100文字以下の方と300文字以上のユーザーさんを比べると、やはり多い方がマッチングしやすいです。
写真も多いほど『いいね』数が増える傾向があり、写真が1枚の人より3枚登録している人の方が『いいね』は増えるので、写真はたくさん登録してほしいですね。
また、withはお相手との共通点の数も表示されます。『好みカード』もたくさん登録するほど、共通点の数が増えやすいのでおすすめです」
withの「好みカード」とは趣味、価値観を簡単に表現できるカードで、同じ「好みカード」から相手を探したりすることもできるようになっています。
◆男性からの「いいね」をさばくより、自分から「いいね」を送る
マッチングアプリ中の人ならではの使い方があるのか聞いてみることにしました。
「私がユーザーとして登録するとしたら、好みカードはたくさん登録しますね。特に流行のもの、話題性の高い好みカードは会話のきっかけにもなりやすいので、登録します。
それから、男性から頂いた『いいね』をさばくより、自分から男性に『いいね』を送るようにします。というのも男性が女性に『いいね』を送ってマッチングする確率より、女性から男性に『いいね』を送ってマッチングする確率の方が高いんです。だから自分から話してみたい人を探して『いいね』を送るようにします」
男女でそんなに差があるとは驚きです。女性は来た『いいね』をさばくことだけで精一杯になってしまう方が多いので、ぜひ自分から『いいね』を送ってもらいたいですね。
逆に、男性がマッチングしやすくなるテクニックはあるのでしょうか。続けて聞いてみました。
◆男性が知っておきたい「マッチングしやすくなる裏技」
「ユーザーをログイン順に表示させる機能もあるので、ログインは毎日するようにしてほしいです。女性ユーザーが男性のプロフィールを見ると『足あと』が付きます。足あとを付けてくれた女性に『いいね』を送るとマッチングしやすくなります。
女性が足あとを付けるためにも、心理テストには積極的に参加して、好みカードもたくさん登録して、ご自身のプロフィールの露出を増やすようにするといいでしょう」
プロフィールを充実させた上で、withならば「心理テスト」に参加するなど、プラスアルファの行動が大切なようです。どのアプリでも、相手との接点や話題になりそうな機能は積極的に活用したいですね。
◆「いい人がいれば」「友達に勧められて」はやる気なし?
筆者のところへ恋活・婚活の相談にいらっしゃる女性の中には、マッチングアプリの男性のプロフィールに関するジャッジが厳しい人もいます。
「結婚の希望」の欄で「いい人がいれば」を選択していたら「結婚する気がないかもしれない」と断ったり、プロフィール文に「友達に勧められて登録しました」とあれば「本気で婚活する気がなさそう」と解釈したりするのです。
このあたりの要素は気にした方が良いのか、有坂さんに聞いてみました。
「まず『いい人がいれば』についてですが、withの場合は『結婚の希望』の欄は『いい人がいれば』を選択される方が一番多いです。
『友達に勧められて登録しました』も、マッチングアプリって広告などを見てダウンロードをする方よりご友人から聞いて登録されるユーザーさんが多いので、それをそのまま書いていらっしゃるのだと思います。
プラスになる情報でもないのであえて書かなくてもよいとは思いますが、書いてあったからといってさほど気にしなくてもよいように思います」
むしろ、恋バナもできるような友達もいる方ならば、コミュ力も高いかもしれません。こんな人がいたら、あまり勘ぐらずにマッチングしてみてはどうでしょうか。
【マッチングアプリ中の人・有坂さん】
価値観重視のマッチングアプリwithでプランナーとして働くアラサー女性。
<取材・写真&文/菊乃>
【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt