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早婚の末、23歳で“早離婚”し同級生のパパと再婚。子どもたちの心境は…/結婚人気記事BEST

女子SPA! 2024年11月19日 15時47分

 女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「結婚」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2019年11月7日 記事は取材時の状況)

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 20代の頃、お盆や年末年始に帰省して同級生に久しぶりに会ってみると「あの子も結婚したの?!」「え、あの子は2人目が生まれた?!」なんて、自分とのライフステージの差に驚いたことはありませんか?

「田舎は確かに結婚も早いんですけど、その反面“早離婚”する人が多いんです」と話すのは、地元・茨城で20歳の時に結婚し、23歳の時に離婚したという三上マナさん(仮名・32歳)。

◆実家から出たい一心で、早々に結婚したけど……

「デキ婚だったこともあり、結婚を急ぎ過ぎてしまったと思っています。田舎暮らしで常に暇を持て余していて、ひとり暮らしできるような働き方もしていなかったので、実家を離れるには結婚するしかないと思っていました。なので、当時は喜んで妊娠を受け入れましたし、実家から出れるなら正直相手にそこまでこだわりはない、とすら思っていました。

 しかし、すぐに性格や価値観の違いからくる小競り合いが、絶え間なく起こるようになって。私は結婚する前から妊婦なわけで、その後すぐ子育てに時間を取られるようになって……自分の時間なんてほとんど持てないのに、長距離トラックに乗る夫は、仕事の前後でパチンコに行ったり飲みに行ったりと、自由にしているのが許せなかった。

 結局子どもが大きくなってきてもその不満感は埋まらなくて、子どもが3歳の時に離婚し、私が親権を持つことになりました」

 国の統計によると、初婚・出産の時期も、地方は東京や神奈川と比べると1~2歳早い傾向にあります(※1)。三上さんの場合、離婚当時はまだ23歳。最も第一子出産の平均年齢の若い宮崎県でさえ、29.4歳と考えるとかなり若く感じられます。

◆シングルペアレント同士で再婚するパターンも

 しかし、そんな三上さんも1年前に再婚したのだそう。

「一度は失敗して離婚しているので、再婚には少し悩みや不安もありましたが、その人とは同じ悩みを共有できたこともあり、再婚を決意しました。

 その人は、自分の息子と同級生の息子さんを持つシングルファザーでした。息子が入っている少年野球で、子どもが同い年だったことで仲良くなり、私が野球に顔を出せない時も、うちの息子のことも可愛がってよく面倒を見てくれていて……。そんな彼となら。私の息子ともうまくやっていけるのではないかと思ったんです。

 こういった再婚も、そう珍しいことではないですし。一人で子どもを育てていこうとしているという、同じ境遇にいる相手にだからこそ、甘えられたり悩みを打ち明けられるし、助け合っていけると感じたんです」

◆友達から兄弟に。再婚に子どもたちの心境は……

 親からすれば、再婚という結果は必然でも、子どもから見てもそうとは限りません。友人や同級生だった子が、連れ子として急に家族になることを、子どもたちは上手く受け入れていけるのでしょうか。

「確かに、子どもたちの環境については気になりました。お互いの子どもは、再婚当初小学校5年生。センシティブな年齢ではありますから、最初はもちろん気を使って過ごしました。

 同じ小学校でも同級生の親同士で再婚した人が結構いるんですが、子どもが精神的につらくなってしまい、別れた相手の方に親権を移したという話も聞こえてきます。田舎ですから、こういう話もすぐ広まりますし、自分たちのこどもがツラくなってしまわないかはすごく心配でした。

 幸い、自分の子どもたちはあまり兄弟っぽくなり過ぎず、いい意味でルームメイトのような感じで仲良くしてくれていますが……私たち夫婦のエゴで、子どもたちが嫌な思いをしないようにだけはしていきたいです」

 離婚も、再婚も子どもの気持ちも、あくまで当人の問題ですが、コミュニティ意識の強い地域では、光の速さでうわさになり、駆け巡るといいます。

 クローズドな環境だからこそ、境遇の近い再婚相手も見つかるのかもしれませんが、その分余計な噂話に悩まされたり、他人から土足で立ち入られたりすることも多いようです。日本では平成27年時点で再婚同士の結婚が6万1325人(※2)。中でも、子連れ同士の再婚となれば、配慮やアフターケアも考えていかねばならないでしょう。

※1政府統計ポータルサイトe-Stat「2017年 人口動態調査 人口動態統計 確定数 保管統計表 都道府県編(報告書非掲載表) 婚姻/ 出生」より

※2厚生労働省「平成28年度 人口動態統計特殊報告 婚姻に関する統計」より

<文/ミクニシオリ イラスト/カツオ>

【ミクニシオリ】
1992年生まれ・フリーライター。ファッション誌編集に携わったのち、2017年からライター・編集者として独立。週刊誌やWEBメディアに恋愛考察記事を寄稿しながら、一般人取材も多く行うノンフィクションライター。ナイトワークや貧困に関する取材も多く行っている。自身のSNSでは恋愛・性愛に関するカウンセリングも行う。Twitter:@oohrin

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