女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「人間関係」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2021年11月8日 記事は取材時の状況)
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独身者に対して、結婚しない理由を執拗に詮索したり責める行為を指す「マリッジハラスメント」(通称・マリハラ)。
家族だけでなく上司や友人からもマリハラを受けて「正直、面倒くさい……」と内心感じている女性も多いのでは?
そんなマリハラにかんするエピソードを語ってくれたのは、神奈川県在住の畠山美佐さん(仮名・36歳)。
◆独身生活に満足してるけど、友人のマリハラが…
畠山さんは大手不動産会社に勤める、いわゆるバリキャリで、仕事に生きがいを感じ、今の独身生活に満足しています。
「一応、彼氏はいるのですが、別に結婚してもしなくてもいいかなと思っています。もし、彼と別れたら他にやりたいことができると思うので。でも、家族や友人には会う度に『結婚しないの?』とばかり言われて参っていました。
特に学生時代からの友人であるケイコ(仮名)からは会う度に『最近、彼氏とどうなの?』『子どもは早いうちに産んだほうがいいよ!』と言われます。子どもは早いうちに産んだほうがいいなんて、ケイコに言われなくても分かってるしって感じなんですけどね(笑)」
畠山さん、ケイコさん、そしてもう1人の友人である充希さん(仮名)は学生時代からの仲良しグループで、今も月に1度は女子会をする仲。結婚して子どもがいるのはケイコさんだけで、充希さんはバツイチで子どもはいません。
◆「いい人紹介しようか?」お節介オバサンみたいな友人
「充希は1度目の結婚のときに『私は結婚に向いていなかった』と公言していました。でも、ケイコはそんな充希にも対して『それなら、次は会う相手を見つけないと。いい人いるから紹介しようか?』と、まるで親戚のオバサンのように勧めるんです。充希は大人だから言い返したりせず『ありがとね~』と軽く受け流していました。
それに、ケイコは私にも『彼氏に結婚しろって私から言ってあげようか?』と、お節介をやいてきます。ケイコが善意で言っているのは分かるので言い返せなくて……。ずっと言われっぱなしのままだったんですよね」
そんなある日、これまでのモヤモヤを吹き飛ばすような出来事がおこるのです。
◆マリハラしてくる友人が一発で黙ってしまった一言
「いつものように部屋で女子会をしているときに、報道番組が流れていたんです。その内容は、私たちと同世代の独身女性が卵子凍結をするというものでした。その女性は『子どもを産まないと自分に価値がないんじゃないかと思ってしまう』という旨の内容を話していました。
それを見たケイコが『やっぱり、子ども産んだほうが親も喜ぶし老後も安心だよ~。2人とも早く子ども産んだほうがいいよ~』とまたもや“マリハラ”をしてきて。それを見た充希が、ケイコにハッキリとこう言ったんです」
充希さんがケイコさんに放った一言とは、いったいどんなものだったのでしょうか。
「『このテレビの人もそうだけど……子ども生むことでしか自分の価値を見い出せない人生って可哀想だよね(笑)』と言ったんです。さらにその後、私に向かって『美佐は子ども産まなくても十分に幸せそうじゃない?』と言ってきました。
思わず、私も『そうだね…!』としか言えませんでしたが、内心はどこかスッキリしていました。ちなみにそれを聞いたケイコの顔はみるみるうちに引きつっていき、『まぁ、そうだよね。美佐も充希も、キャリアあるしね……』と消えそうな声でつぶやいていました」
あまりにもストレートな反撃……! ケイコさんがちょっと気の毒ではありますが……充希さんもついに我慢の限界が来てしまったということでしょう。
◆マリハラの原因を想像すると…
ちなみに、充希さんはマスメディア系でフリーランスで働いており、年収は同年代女性の平均よりもかなり高いのだそう。
「その日以来、ケイコが私たちにマリハラをしてくることはなくなりましたね。もしかするとケイコはバリバリ仕事をして自由に見える私たちが羨ましかったのかもしれませんね。ケイコもケイコで、いろいろモヤモヤしていたのかも。
それで、私たちにマウントをとるためにマリハラをしていたのかな?と今では思います。充希の一言はかなり厳しいと思いますが、その一言で今後マリハラを受けても軽く受け流せるような気がしますね」
既婚や未婚、子どもの有無というのは、とっても個人的なこと。他人がどうこう言うのは控えたほうがよいでしょう。相手の生き方に干渉せず、お互いに尊重できる世の中になるとよいですよね。
<取材・文/結城 イラスト/やましたともこ>
【結城】
男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer
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独身者に対して、結婚しない理由を執拗に詮索したり責める行為を指す「マリッジハラスメント」(通称・マリハラ)。
家族だけでなく上司や友人からもマリハラを受けて「正直、面倒くさい……」と内心感じている女性も多いのでは?
そんなマリハラにかんするエピソードを語ってくれたのは、神奈川県在住の畠山美佐さん(仮名・36歳)。
◆独身生活に満足してるけど、友人のマリハラが…
畠山さんは大手不動産会社に勤める、いわゆるバリキャリで、仕事に生きがいを感じ、今の独身生活に満足しています。
「一応、彼氏はいるのですが、別に結婚してもしなくてもいいかなと思っています。もし、彼と別れたら他にやりたいことができると思うので。でも、家族や友人には会う度に『結婚しないの?』とばかり言われて参っていました。
特に学生時代からの友人であるケイコ(仮名)からは会う度に『最近、彼氏とどうなの?』『子どもは早いうちに産んだほうがいいよ!』と言われます。子どもは早いうちに産んだほうがいいなんて、ケイコに言われなくても分かってるしって感じなんですけどね(笑)」
畠山さん、ケイコさん、そしてもう1人の友人である充希さん(仮名)は学生時代からの仲良しグループで、今も月に1度は女子会をする仲。結婚して子どもがいるのはケイコさんだけで、充希さんはバツイチで子どもはいません。
◆「いい人紹介しようか?」お節介オバサンみたいな友人
「充希は1度目の結婚のときに『私は結婚に向いていなかった』と公言していました。でも、ケイコはそんな充希にも対して『それなら、次は会う相手を見つけないと。いい人いるから紹介しようか?』と、まるで親戚のオバサンのように勧めるんです。充希は大人だから言い返したりせず『ありがとね~』と軽く受け流していました。
それに、ケイコは私にも『彼氏に結婚しろって私から言ってあげようか?』と、お節介をやいてきます。ケイコが善意で言っているのは分かるので言い返せなくて……。ずっと言われっぱなしのままだったんですよね」
そんなある日、これまでのモヤモヤを吹き飛ばすような出来事がおこるのです。
◆マリハラしてくる友人が一発で黙ってしまった一言
「いつものように部屋で女子会をしているときに、報道番組が流れていたんです。その内容は、私たちと同世代の独身女性が卵子凍結をするというものでした。その女性は『子どもを産まないと自分に価値がないんじゃないかと思ってしまう』という旨の内容を話していました。
それを見たケイコが『やっぱり、子ども産んだほうが親も喜ぶし老後も安心だよ~。2人とも早く子ども産んだほうがいいよ~』とまたもや“マリハラ”をしてきて。それを見た充希が、ケイコにハッキリとこう言ったんです」
充希さんがケイコさんに放った一言とは、いったいどんなものだったのでしょうか。
「『このテレビの人もそうだけど……子ども生むことでしか自分の価値を見い出せない人生って可哀想だよね(笑)』と言ったんです。さらにその後、私に向かって『美佐は子ども産まなくても十分に幸せそうじゃない?』と言ってきました。
思わず、私も『そうだね…!』としか言えませんでしたが、内心はどこかスッキリしていました。ちなみにそれを聞いたケイコの顔はみるみるうちに引きつっていき、『まぁ、そうだよね。美佐も充希も、キャリアあるしね……』と消えそうな声でつぶやいていました」
あまりにもストレートな反撃……! ケイコさんがちょっと気の毒ではありますが……充希さんもついに我慢の限界が来てしまったということでしょう。
◆マリハラの原因を想像すると…
ちなみに、充希さんはマスメディア系でフリーランスで働いており、年収は同年代女性の平均よりもかなり高いのだそう。
「その日以来、ケイコが私たちにマリハラをしてくることはなくなりましたね。もしかするとケイコはバリバリ仕事をして自由に見える私たちが羨ましかったのかもしれませんね。ケイコもケイコで、いろいろモヤモヤしていたのかも。
それで、私たちにマウントをとるためにマリハラをしていたのかな?と今では思います。充希の一言はかなり厳しいと思いますが、その一言で今後マリハラを受けても軽く受け流せるような気がしますね」
既婚や未婚、子どもの有無というのは、とっても個人的なこと。他人がどうこう言うのは控えたほうがよいでしょう。相手の生き方に干渉せず、お互いに尊重できる世の中になるとよいですよね。
<取材・文/結城 イラスト/やましたともこ>
【結城】
男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer