女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「びっくり体験」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2021年11月29日 記事は取材時の状況)
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結婚式のお祝いとして、招待された人が用意するご祝儀。まさか、入れられていたはずのお札がカラになるとは誰も想像しないでしょう。
「信用していた友人が抜いた可能性もありますが、そうは信じたくないですよね」
そう語るのは、結婚して3年目の松田りか(仮名・32歳)さん。当時の「ご祝儀事件」についてお話ししてくれました。
◆結婚式は順調に進み、そのままハネムーンへ
松田さんは長年付き合っていた大好きな夫とついにゴールイン。一生に一度の結婚式披露宴を心待ちにしていました。1年間、その日のために慎重に計画し、結婚式が終わるまで、すべてが順調に進んでいるように感じたといいます。
「結婚式では、信用していた大学の同級生に受付係をお願いしました。彼女とは大学卒業後もよく会っていて、お互いのことをよく知る間柄として関係を続けていました。当日も出席者のリスト確認からご祝儀の管理まで、すべてをテキパキとこなしてくれて助かりました」
大金を預かる受付の仕事は、もちろん信頼関係を築いたうえで成り立つものです。松田さんは、その受付を依頼した友人に祝儀袋をしばらく預かってもらうことにしました。
「結婚式後、すぐに海外へ新婚旅行に行ったんです。そのため、結婚式当日に預かってもらっていた祝儀袋を受け取る暇ができず、結局1週間ほど友人が保管してくれていました。なるべく早めに片付けたかったのですが、時間がないことを言い訳に帰国後に延ばしてしまった私も悪かったです」
◆帰国後、カラの祝儀袋が渡される
松田さんは、夫と新婚旅行を楽しみ無事帰国。そして、友人から祝儀袋を受け取りました。
「祝儀袋を受け取り、家に帰ってから中身を開けて確認しました。すると、お金の入っていない祝儀袋が数袋でてきたんです。さらに、出席できなかった人が送ってくれたご祝儀の袋もありませんでした」
結婚式に参加できなかった友人からは、式場にご祝儀を送ったと連絡がきていました。ややイレギュラーなケースですが、式場からは受付係に渡したと聞かされていました。
「とはいえ、欠席者に祝儀袋をもらっていないとは伝えられず、受付をしてくれていた友人を疑うわけにもいかず、結局あるはずのお金が返ってこないまま闇に葬られました」
誰も疑いたくない反面、もしそうであったら……と最悪の事態を考えるのも当然のこと。実際、いくらの金額がなくなっていたのでしょうか。
◆計15万円もの金額が抜かれていた
松田さんは、友人を疑いたくない気持ちはありましたが、お金の入っていない祝儀袋があまりにも多いことから疑念を抱くようになりました。
「計15万円はなくなっていたと思います。欠席者3人からの祝儀袋が届いていなかったのと、2人分のカラの祝儀袋を見つけました。さすがに、5袋分の金額は大きすぎると頭を抱えましたね」
夫と相談した結果、金銭トラブルを回避するため、誰にも祝儀袋事件については言わなかったようです。
「さらに、受付を担当してくれた友人から、新婚旅行のお土産として1万8000円の香水を頼まれていました。お土産なので友人に請求することもできず、もやもやしたまま過ごすこととなりました」
犯人は結局誰だったのでしょうか。受付の友人なのか、はたまた別の人物なのか……。松田さんは、これを機に仲のいい友達でも簡単に信用してはならないことを学びました。
<取材・文/Honoka Yamasaki イラスト/朝倉千夏>
【Honoka Yamasaki】
昼間はライターとしてあらゆる性や嗜好について取材。その傍ら、夜は新宿二丁目で踊るダンサーとして活動。
Instagram :@honoka_yamasaki
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結婚式のお祝いとして、招待された人が用意するご祝儀。まさか、入れられていたはずのお札がカラになるとは誰も想像しないでしょう。
「信用していた友人が抜いた可能性もありますが、そうは信じたくないですよね」
そう語るのは、結婚して3年目の松田りか(仮名・32歳)さん。当時の「ご祝儀事件」についてお話ししてくれました。
◆結婚式は順調に進み、そのままハネムーンへ
松田さんは長年付き合っていた大好きな夫とついにゴールイン。一生に一度の結婚式披露宴を心待ちにしていました。1年間、その日のために慎重に計画し、結婚式が終わるまで、すべてが順調に進んでいるように感じたといいます。
「結婚式では、信用していた大学の同級生に受付係をお願いしました。彼女とは大学卒業後もよく会っていて、お互いのことをよく知る間柄として関係を続けていました。当日も出席者のリスト確認からご祝儀の管理まで、すべてをテキパキとこなしてくれて助かりました」
大金を預かる受付の仕事は、もちろん信頼関係を築いたうえで成り立つものです。松田さんは、その受付を依頼した友人に祝儀袋をしばらく預かってもらうことにしました。
「結婚式後、すぐに海外へ新婚旅行に行ったんです。そのため、結婚式当日に預かってもらっていた祝儀袋を受け取る暇ができず、結局1週間ほど友人が保管してくれていました。なるべく早めに片付けたかったのですが、時間がないことを言い訳に帰国後に延ばしてしまった私も悪かったです」
◆帰国後、カラの祝儀袋が渡される
松田さんは、夫と新婚旅行を楽しみ無事帰国。そして、友人から祝儀袋を受け取りました。
「祝儀袋を受け取り、家に帰ってから中身を開けて確認しました。すると、お金の入っていない祝儀袋が数袋でてきたんです。さらに、出席できなかった人が送ってくれたご祝儀の袋もありませんでした」
結婚式に参加できなかった友人からは、式場にご祝儀を送ったと連絡がきていました。ややイレギュラーなケースですが、式場からは受付係に渡したと聞かされていました。
「とはいえ、欠席者に祝儀袋をもらっていないとは伝えられず、受付をしてくれていた友人を疑うわけにもいかず、結局あるはずのお金が返ってこないまま闇に葬られました」
誰も疑いたくない反面、もしそうであったら……と最悪の事態を考えるのも当然のこと。実際、いくらの金額がなくなっていたのでしょうか。
◆計15万円もの金額が抜かれていた
松田さんは、友人を疑いたくない気持ちはありましたが、お金の入っていない祝儀袋があまりにも多いことから疑念を抱くようになりました。
「計15万円はなくなっていたと思います。欠席者3人からの祝儀袋が届いていなかったのと、2人分のカラの祝儀袋を見つけました。さすがに、5袋分の金額は大きすぎると頭を抱えましたね」
夫と相談した結果、金銭トラブルを回避するため、誰にも祝儀袋事件については言わなかったようです。
「さらに、受付を担当してくれた友人から、新婚旅行のお土産として1万8000円の香水を頼まれていました。お土産なので友人に請求することもできず、もやもやしたまま過ごすこととなりました」
犯人は結局誰だったのでしょうか。受付の友人なのか、はたまた別の人物なのか……。松田さんは、これを機に仲のいい友達でも簡単に信用してはならないことを学びました。
<取材・文/Honoka Yamasaki イラスト/朝倉千夏>
【Honoka Yamasaki】
昼間はライターとしてあらゆる性や嗜好について取材。その傍ら、夜は新宿二丁目で踊るダンサーとして活動。
Instagram :@honoka_yamasaki