日本の伝統食材・みそを使った料理といえば「みそ汁」。一説には鎌倉時代に武士の食事として生まれたと言われています。以来700年以上にわたり、日本人の健康と食文化を支えてきたみそ汁は、なぜこれほど日本人に愛され続けているのでしょうか?
「みそはそもそも、さまざまな健康効果で知られる大豆の発酵食品です。生活習慣病の予防、疲労回復、整腸効果、自律神経を整えるセロトニンの分泌など、いわば天然のマルチサプリメント。女性にうれしい効果もたっぷりです」と言うのは順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生。
自律神経の研究や日本初の便秘外来などで有名な小林弘幸先生、著書『医者が考案した「長生きみそ汁」』(2018年6月、アスコム刊)は30万部を超えるベストセラーとなっています。普通の味噌汁でもカラダにいいのに、さらにパワーアップした「長生きみそ汁」って?
今回はその作り方と健康・美容効果をご紹介しましょう。(初公開日は2018年12月15日 記事は取材時の状況)
◆「長生きみそ汁」の作り方。つくりおきしてお湯を注ぐだけ
「長生きみそ汁」を考案した小林先生は、「あらゆる病気を遠ざけ、不調を改善する最強のみそ汁」「一日1杯の『長生きみそ汁』で、しみ、シワ、白髪、抜け毛などの老化を予防し、腸内環境の改善や美肌効果まで期待できる」と語ります。
その効果は、「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)などのメディアにも取り上げられ、みそ汁ブームの火付け役となりました。
作り方は、次の通り。
①.玉ねぎ150g(約1個)をボウルなどにすりおろす。
②.①に赤みそ80g、白みそ80g、りんご酢大さじ1杯を加え、泡だて器でよく混ぜる。
③.10等分の製氷器を用意し、スプーンで均等に分け入れる。1個が約30gでみそ汁1杯分。
④.冷凍庫で2~3時間凍らせれば完成。シャーベット状になるので、調理に使う時はフォークで刺して取り出せる。
以上が「長生きみそ汁」の素となる「長生きみそ玉」の作り方です。これを150mlのお湯に溶かせば、「長生きみそ汁」の完成!
4つの素材を組み合わせた「長生きみそ汁」は、具を入れなくても1杯で栄養たっぷり。
週末などにまとめて「長生きみそ玉」を作っておいて、毎日マグカップでお湯を注いでスープ感覚で飲めばいいわけですね。
さらに、普通のみそ汁のように具材を追加すれば、その効果はさらにアップします。リコピンたっぷりのトマトをまるごと使ったレシピなどはいかがでしょうか?
作りおきして毎日使えるため、忙しい朝や遅く帰った夜に、さっと1杯。1日のスタートや終わりにも最適です!
◆長生きみそ汁で、シミ、シワ、たるみなどを防ぐ
美容効果の面から特に注目したい成分は、りんご酢のリンゴポリフェール、玉ねぎ・大豆に含まれるファイトケミカルです。この2つには、活性酸素を撃退する抗酸化作用があります。特にリンゴポリフェノールの抗酸化作用は強力で、なんとセサミンの17倍。
「抗酸化作用は美容のキーワードですが、そもそも活性酸素は体内に入った細菌やウイルスを撃退してくれる、健康に欠かせない存在です。ただし、問題は増えすぎたとき。強いストレスや喫煙、過度な飲酒、肥満などによって活性酸素が増えると、健康な細胞まで酸化させて傷つけ、体内の組織が衰えていってしまうのです。この作用はよく『体がサビる』と表現されます。
体のサビは、疲れや息切れしやすくなるほかに、肌のシミ、しわ、たるみや白髪、抜け毛となって現れます。また筋肉量が落ちてしまうため、基礎代謝が下がり、太りやすい体になるのです」(小林先生)
この増えすぎた活性酸素を、リンゴポリフェノールとファイトケミカルのダブルの効果で撃退してくれるのが、「長生きみそ汁」だということです。
◆長生きみそ汁で腸活、基礎代謝アップ、冷え性改善も
「長生きみそ汁」の美容効果は、これだけではないそうです。
「食物繊維や白みその乳酸菌、玉ねぎのオリゴ糖が腸内環境を整え、りんご酢の酢酸が腸のぜん動運動を活性化させることで便秘を解消し、肌荒れやニキビなどを予防します。
また、玉ねぎの血液サラサラ効果で血流がスムーズになり、基礎代謝の向上や冷え性を改善する効果が期待できます。特に冷え性は、これからの季節、睡眠の質を下げる女性の大敵。長生きみそ汁でぐっすり眠れば、自律神経が整い、お肌もつやつやとよみがえるでしょう」(小林先生)
なんか、いいことばっかりじゃないですか!
先生の著書『医者が考案した「長生きみそ汁」』には、さまざまな具材を取り入れたアレンジレシピが60以上紹介されています。みそ汁だけで立派なおかずになるから、お料理の時短にもなりそう。「長生きみそ汁」で身も心も温まり、健康できれいになりましょう。
<文/女子SPA!編集部>
【女子SPA!編集部】
大人女性のホンネに向き合う!をモットーに日々奮闘しています。メンバーはコチラ。X:@joshispa、Instagram:@joshispa
「みそはそもそも、さまざまな健康効果で知られる大豆の発酵食品です。生活習慣病の予防、疲労回復、整腸効果、自律神経を整えるセロトニンの分泌など、いわば天然のマルチサプリメント。女性にうれしい効果もたっぷりです」と言うのは順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生。
自律神経の研究や日本初の便秘外来などで有名な小林弘幸先生、著書『医者が考案した「長生きみそ汁」』(2018年6月、アスコム刊)は30万部を超えるベストセラーとなっています。普通の味噌汁でもカラダにいいのに、さらにパワーアップした「長生きみそ汁」って?
今回はその作り方と健康・美容効果をご紹介しましょう。(初公開日は2018年12月15日 記事は取材時の状況)
◆「長生きみそ汁」の作り方。つくりおきしてお湯を注ぐだけ
「長生きみそ汁」を考案した小林先生は、「あらゆる病気を遠ざけ、不調を改善する最強のみそ汁」「一日1杯の『長生きみそ汁』で、しみ、シワ、白髪、抜け毛などの老化を予防し、腸内環境の改善や美肌効果まで期待できる」と語ります。
その効果は、「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)などのメディアにも取り上げられ、みそ汁ブームの火付け役となりました。
作り方は、次の通り。
①.玉ねぎ150g(約1個)をボウルなどにすりおろす。
②.①に赤みそ80g、白みそ80g、りんご酢大さじ1杯を加え、泡だて器でよく混ぜる。
③.10等分の製氷器を用意し、スプーンで均等に分け入れる。1個が約30gでみそ汁1杯分。
④.冷凍庫で2~3時間凍らせれば完成。シャーベット状になるので、調理に使う時はフォークで刺して取り出せる。
以上が「長生きみそ汁」の素となる「長生きみそ玉」の作り方です。これを150mlのお湯に溶かせば、「長生きみそ汁」の完成!
4つの素材を組み合わせた「長生きみそ汁」は、具を入れなくても1杯で栄養たっぷり。
週末などにまとめて「長生きみそ玉」を作っておいて、毎日マグカップでお湯を注いでスープ感覚で飲めばいいわけですね。
さらに、普通のみそ汁のように具材を追加すれば、その効果はさらにアップします。リコピンたっぷりのトマトをまるごと使ったレシピなどはいかがでしょうか?
作りおきして毎日使えるため、忙しい朝や遅く帰った夜に、さっと1杯。1日のスタートや終わりにも最適です!
◆長生きみそ汁で、シミ、シワ、たるみなどを防ぐ
美容効果の面から特に注目したい成分は、りんご酢のリンゴポリフェール、玉ねぎ・大豆に含まれるファイトケミカルです。この2つには、活性酸素を撃退する抗酸化作用があります。特にリンゴポリフェノールの抗酸化作用は強力で、なんとセサミンの17倍。
「抗酸化作用は美容のキーワードですが、そもそも活性酸素は体内に入った細菌やウイルスを撃退してくれる、健康に欠かせない存在です。ただし、問題は増えすぎたとき。強いストレスや喫煙、過度な飲酒、肥満などによって活性酸素が増えると、健康な細胞まで酸化させて傷つけ、体内の組織が衰えていってしまうのです。この作用はよく『体がサビる』と表現されます。
体のサビは、疲れや息切れしやすくなるほかに、肌のシミ、しわ、たるみや白髪、抜け毛となって現れます。また筋肉量が落ちてしまうため、基礎代謝が下がり、太りやすい体になるのです」(小林先生)
この増えすぎた活性酸素を、リンゴポリフェノールとファイトケミカルのダブルの効果で撃退してくれるのが、「長生きみそ汁」だということです。
◆長生きみそ汁で腸活、基礎代謝アップ、冷え性改善も
「長生きみそ汁」の美容効果は、これだけではないそうです。
「食物繊維や白みその乳酸菌、玉ねぎのオリゴ糖が腸内環境を整え、りんご酢の酢酸が腸のぜん動運動を活性化させることで便秘を解消し、肌荒れやニキビなどを予防します。
また、玉ねぎの血液サラサラ効果で血流がスムーズになり、基礎代謝の向上や冷え性を改善する効果が期待できます。特に冷え性は、これからの季節、睡眠の質を下げる女性の大敵。長生きみそ汁でぐっすり眠れば、自律神経が整い、お肌もつやつやとよみがえるでしょう」(小林先生)
なんか、いいことばっかりじゃないですか!
先生の著書『医者が考案した「長生きみそ汁」』には、さまざまな具材を取り入れたアレンジレシピが60以上紹介されています。みそ汁だけで立派なおかずになるから、お料理の時短にもなりそう。「長生きみそ汁」で身も心も温まり、健康できれいになりましょう。
<文/女子SPA!編集部>
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