女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「恋愛」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2021年12月15日 記事は取材時の状況)
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12月のビッグイベントと言えば、クリスマス。人肌恋しさを感じてしまいがちなこの季節には、出会いを求めた交流が盛んに繰り広げられますね。ただし、新たな出会いは常に危険と隣り合わせ…。そう思い知らされたと語る愛実さん(仮名・32歳)が体験した過去の悲劇のクリスマスイブ物語をご紹介します。
◆10年ぶりにデートの予定、気合を入れて準備
「なにせ彼氏いない歴10年なので、クリスマスイブの予定が埋まったときは友人を呼び集めてお祝いしちゃうぐらい嬉しかったです。そのときに、絶対に掴み取るぞ!とみんなの前で意気込んだのを覚えてます(笑)」
約束のお相手は、取引先のイケメンアラフォーサラリーマン。デート自体があまりにも久しぶりだったため、デート前にすべきことを友人から聞き出し、愛実さんは最強の女子力アップ術を会得することができました。
「友人におすすめされたエステやVIO・全身脱毛に通ったり、ダイエットを兼ねてジムにも契約したりして、彼の気を引くためならどんな手を使ってでも懸命に努力しました。完ペキな状態でイブのデートに挑みたかったので」
◆デート直前にまさかのLINEが…「パパ?」
いよいよデート当日。灰色に染まり、今にも雪が降りだしそうな空の下で、愛実さんは少し早めに本日の舞台となる高級ホテル近くのスタバに到着します。
早めに着いた愛実さんは手持ち無沙汰となり、一泊二日のお泊りということで彼に「ワインとかスナックとか、何がいい?」とのLINEを送信。しばらくした後、「お任せで!」との返事を受け取ったため、愛実さんはスタバを出て付近のお店へと向かうことになりました。
もうすぐお店に着くというところで再びLINEの通知音。そろそろ着くのかな?と思い、スマホを手に取って確認すると、そこにはなんと「パパねー、明日の夕方帰るからお兄ちゃんと仲良くしておくんだよ。」との文言が。
◆LINEをブロックしてお別れ
「最初そのLINEを見たとき、なにを言ってるのか全く理解できませんでした。パパって誰?彼のお父様のこと?と色々考えてもピンと来なくて。そして一度冷静になって考えてみたら、彼は不倫しているという答えにたどり着きました」
つまり、パパとは彼自身。あの意味不明な内容と思われたLINEは、本来ならば彼の子どもに届くはずだったのです。しかしながら、彼は誤って愛実さん宛てに送ってしまい、妻子持ちであることが愛実さんにバレてしまいました。
「そうと分かった瞬間、彼から来たメッセージをコピペして送り返してやりました。そうとう冷や汗かきまくったでしょうね。もちろんすぐにブロックもしました。自分が犯した過ちを深く反省してくれていることを切に祈っています…」
◆自分磨きした努力はムダにならない!
不倫が分かって、怒ったりはしなかったんですか?と訊くと、愛実さんから意外な答えを聞くことができました。
「うーん、たしかにショックでしたが、不倫の加害側に回ることを未然に防げたことにすごく安心しています。そして何より、不倫が発覚して落ち込んでいた時、ショーウィンドウに映る自分を見てみたんです。すると、今までで一番と言ってもいいくらいに自分が輝いて見えて、まだまだ前向きに頑張れるんだと確信しました。不倫を教えてくれて、私を変えてくれて、本当にありがとう…と、神様がいるなら伝えたいです」
更にはその翌年に、同じ課であるイケメン後輩に告白されて、幸せをつかむことができたそうです。
「彼との出会いはたしかに最悪でしたが、当時ひたむきに自分磨きの努力をしたからこそ、今の幸せがあると信じています。」
<文/中川紗夜>
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12月のビッグイベントと言えば、クリスマス。人肌恋しさを感じてしまいがちなこの季節には、出会いを求めた交流が盛んに繰り広げられますね。ただし、新たな出会いは常に危険と隣り合わせ…。そう思い知らされたと語る愛実さん(仮名・32歳)が体験した過去の悲劇のクリスマスイブ物語をご紹介します。
◆10年ぶりにデートの予定、気合を入れて準備
「なにせ彼氏いない歴10年なので、クリスマスイブの予定が埋まったときは友人を呼び集めてお祝いしちゃうぐらい嬉しかったです。そのときに、絶対に掴み取るぞ!とみんなの前で意気込んだのを覚えてます(笑)」
約束のお相手は、取引先のイケメンアラフォーサラリーマン。デート自体があまりにも久しぶりだったため、デート前にすべきことを友人から聞き出し、愛実さんは最強の女子力アップ術を会得することができました。
「友人におすすめされたエステやVIO・全身脱毛に通ったり、ダイエットを兼ねてジムにも契約したりして、彼の気を引くためならどんな手を使ってでも懸命に努力しました。完ペキな状態でイブのデートに挑みたかったので」
◆デート直前にまさかのLINEが…「パパ?」
いよいよデート当日。灰色に染まり、今にも雪が降りだしそうな空の下で、愛実さんは少し早めに本日の舞台となる高級ホテル近くのスタバに到着します。
早めに着いた愛実さんは手持ち無沙汰となり、一泊二日のお泊りということで彼に「ワインとかスナックとか、何がいい?」とのLINEを送信。しばらくした後、「お任せで!」との返事を受け取ったため、愛実さんはスタバを出て付近のお店へと向かうことになりました。
もうすぐお店に着くというところで再びLINEの通知音。そろそろ着くのかな?と思い、スマホを手に取って確認すると、そこにはなんと「パパねー、明日の夕方帰るからお兄ちゃんと仲良くしておくんだよ。」との文言が。
◆LINEをブロックしてお別れ
「最初そのLINEを見たとき、なにを言ってるのか全く理解できませんでした。パパって誰?彼のお父様のこと?と色々考えてもピンと来なくて。そして一度冷静になって考えてみたら、彼は不倫しているという答えにたどり着きました」
つまり、パパとは彼自身。あの意味不明な内容と思われたLINEは、本来ならば彼の子どもに届くはずだったのです。しかしながら、彼は誤って愛実さん宛てに送ってしまい、妻子持ちであることが愛実さんにバレてしまいました。
「そうと分かった瞬間、彼から来たメッセージをコピペして送り返してやりました。そうとう冷や汗かきまくったでしょうね。もちろんすぐにブロックもしました。自分が犯した過ちを深く反省してくれていることを切に祈っています…」
◆自分磨きした努力はムダにならない!
不倫が分かって、怒ったりはしなかったんですか?と訊くと、愛実さんから意外な答えを聞くことができました。
「うーん、たしかにショックでしたが、不倫の加害側に回ることを未然に防げたことにすごく安心しています。そして何より、不倫が発覚して落ち込んでいた時、ショーウィンドウに映る自分を見てみたんです。すると、今までで一番と言ってもいいくらいに自分が輝いて見えて、まだまだ前向きに頑張れるんだと確信しました。不倫を教えてくれて、私を変えてくれて、本当にありがとう…と、神様がいるなら伝えたいです」
更にはその翌年に、同じ課であるイケメン後輩に告白されて、幸せをつかむことができたそうです。
「彼との出会いはたしかに最悪でしたが、当時ひたむきに自分磨きの努力をしたからこそ、今の幸せがあると信じています。」
<文/中川紗夜>