オーブンいらずで、感動の味。
パーティメニューの主役と言えば、「お肉」。その中で、自分で作るのが難しそうなメニューとして、「ローストビーフ」があげられます。でも、作るのに時間がかかる、オーブンが汚れる、タレ作りが面倒……など悩みは尽きず、レシピサイトなどで見かける“炊飯器活用レシピ”で作ってみても、味がイマイチなんて声もよく聞く話です。うーん、もっと簡単に、本格的な味を実現できないでしょうか?
答はイエス! 実はフライパンさえあれば、プロ並みのローストビーフが簡単に作れてしまうんです。そこで今回は、「絶品ローストビーフの作り方」を簡単コツと共にご紹介したいと思います。(初公開日は2018年12月22日 記事は取材時の状況)
◆まずはコツから。難なくできる4つのコツとは?
①大きすぎる肉を選ばないこと
ホテルレストランなどで出てくるローストビーフをイメージし、“1キロ級”を焼こうと考えてませんか? じつはこれが失敗の素。このサイズをおいしく焼くには、それなりの経験とオーブンが必要です。でも、大きいからおいしいのではなく、上手に焼けることの方が重要ですから、家庭では300~400gのサイズを選ぶようにしましょう。目安は、スマートフォン(5.5インチ程度)と覚えるとイメージしやすいかもしれません。
②常温に置く
これこそが、おいしいローストビーフを焼く上で、最も死守したいポイント。最低1時間は常温に置いておきましょう。私のオススメは、焼く夜の夕方に肉を買い、そのまま持ち歩くこと。外出中に常温に戻るので、待たずに使うことができます。
③塩や下味をつけずに焼く
下準備が面倒と思っている人も少なからずいるはずです。そもそもローストビーフって、“濃厚ソース”につけて食べるのが定番。つまり塩味がなじんでいなくても、十分おいしく食べられるのです(実証済)。また、塩をなじませることで、肉の水分がドバっと出てしまい、初心者は扱いにくくなる可能性がありますから、今回は“塩ナシ”で焼くことにしましょう!
④タレや薬味は最小限に
肉汁を加えてソースを煮詰めて……そういう工程こそがストレスの原因。そこで今回は、なるべく最小限に調味料を合わせるだけの簡単ソースを考案しました。「醤油こうじ(スーパーで200円程度で購入可能)」と「ごま油」を合わせるだけ。この和風ソースは、お店やスーパーで売っている定番味とは一線を画すおいしさです。薬味には、ニンニクとシソを選びましたが、青ねぎやショウガでもOKです。
それではさっそく調理開始です!
◆フライパンに惚れ直す!?「絶品ローストビーフ」の作り方
【材料(2~3人分)】
牛もも肉かたまり 300~400g程度
油(肉を焼く用、オリーブオイルがオススメ) 大さじ1
醤油こうじ 大さじ3
ごま油 大さじ2
黒コショウ お好み量
青しそ 5枚
にんにく 1片
ミニトマト あれば(なくてもOK)
アルミホイル 1m程度
【作り方】
(1)肉を常温に戻す。
(2)深めかつ大きめのフライパンにオリーブオイルを塗って温める。肉を入れて、全部の面をこんがり焼く。火加減は強めの中火。この時点で中まで全部焼こうとしなくてOK。
(3)こんがり焼けたら一度取り出し、すぐにアルミホイル(2重)で包む。フライパンに戻し、フタをして温める。火加減は超弱火。5分たったら上下をひっくり返し、計10分加熱する。
(4)肉をホイルごと取り出し、人肌に冷めるまで置いておく。
その間にタレと薬味の準備。醤油こうじとごま油を合わせる。青しそは千切りにして軽く水を通す。ニンニクは薄くスライスする。
(5)肉を切る。ホイルを開き、まな板の上で肉を好みの厚さに切って皿に並べていく。
(6)準備しておいたタレと薬味、コショウを乗せてトッピングする。
肉を焼く時間7~8分、弱火加熱10分、冷ます時間10分(夏は20分程度)に、肉を切って盛りつける工程を合わせても40分あれば完成するでしょう。難しい工程がないので、ストレスや不安を感じることなく、楽しみながら作ってみてくださいね!
<文、写真/スギアカツキ>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
パーティメニューの主役と言えば、「お肉」。その中で、自分で作るのが難しそうなメニューとして、「ローストビーフ」があげられます。でも、作るのに時間がかかる、オーブンが汚れる、タレ作りが面倒……など悩みは尽きず、レシピサイトなどで見かける“炊飯器活用レシピ”で作ってみても、味がイマイチなんて声もよく聞く話です。うーん、もっと簡単に、本格的な味を実現できないでしょうか?
答はイエス! 実はフライパンさえあれば、プロ並みのローストビーフが簡単に作れてしまうんです。そこで今回は、「絶品ローストビーフの作り方」を簡単コツと共にご紹介したいと思います。(初公開日は2018年12月22日 記事は取材時の状況)
◆まずはコツから。難なくできる4つのコツとは?
①大きすぎる肉を選ばないこと
ホテルレストランなどで出てくるローストビーフをイメージし、“1キロ級”を焼こうと考えてませんか? じつはこれが失敗の素。このサイズをおいしく焼くには、それなりの経験とオーブンが必要です。でも、大きいからおいしいのではなく、上手に焼けることの方が重要ですから、家庭では300~400gのサイズを選ぶようにしましょう。目安は、スマートフォン(5.5インチ程度)と覚えるとイメージしやすいかもしれません。
②常温に置く
これこそが、おいしいローストビーフを焼く上で、最も死守したいポイント。最低1時間は常温に置いておきましょう。私のオススメは、焼く夜の夕方に肉を買い、そのまま持ち歩くこと。外出中に常温に戻るので、待たずに使うことができます。
③塩や下味をつけずに焼く
下準備が面倒と思っている人も少なからずいるはずです。そもそもローストビーフって、“濃厚ソース”につけて食べるのが定番。つまり塩味がなじんでいなくても、十分おいしく食べられるのです(実証済)。また、塩をなじませることで、肉の水分がドバっと出てしまい、初心者は扱いにくくなる可能性がありますから、今回は“塩ナシ”で焼くことにしましょう!
④タレや薬味は最小限に
肉汁を加えてソースを煮詰めて……そういう工程こそがストレスの原因。そこで今回は、なるべく最小限に調味料を合わせるだけの簡単ソースを考案しました。「醤油こうじ(スーパーで200円程度で購入可能)」と「ごま油」を合わせるだけ。この和風ソースは、お店やスーパーで売っている定番味とは一線を画すおいしさです。薬味には、ニンニクとシソを選びましたが、青ねぎやショウガでもOKです。
それではさっそく調理開始です!
◆フライパンに惚れ直す!?「絶品ローストビーフ」の作り方
【材料(2~3人分)】
牛もも肉かたまり 300~400g程度
油(肉を焼く用、オリーブオイルがオススメ) 大さじ1
醤油こうじ 大さじ3
ごま油 大さじ2
黒コショウ お好み量
青しそ 5枚
にんにく 1片
ミニトマト あれば(なくてもOK)
アルミホイル 1m程度
【作り方】
(1)肉を常温に戻す。
(2)深めかつ大きめのフライパンにオリーブオイルを塗って温める。肉を入れて、全部の面をこんがり焼く。火加減は強めの中火。この時点で中まで全部焼こうとしなくてOK。
(3)こんがり焼けたら一度取り出し、すぐにアルミホイル(2重)で包む。フライパンに戻し、フタをして温める。火加減は超弱火。5分たったら上下をひっくり返し、計10分加熱する。
(4)肉をホイルごと取り出し、人肌に冷めるまで置いておく。
その間にタレと薬味の準備。醤油こうじとごま油を合わせる。青しそは千切りにして軽く水を通す。ニンニクは薄くスライスする。
(5)肉を切る。ホイルを開き、まな板の上で肉を好みの厚さに切って皿に並べていく。
(6)準備しておいたタレと薬味、コショウを乗せてトッピングする。
肉を焼く時間7~8分、弱火加熱10分、冷ます時間10分(夏は20分程度)に、肉を切って盛りつける工程を合わせても40分あれば完成するでしょう。難しい工程がないので、ストレスや不安を感じることなく、楽しみながら作ってみてくださいね!
<文、写真/スギアカツキ>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12