「顔の比率を描き変える骨格補正メイク専門家」池田曜央子(いけだ・ようこ)です。元設計士の私が考案した顔の比率を補正する『骨格補正メイク』はセンス不要で理論的なメイク法として、著書やSNSなどで発信しています。
今回はメイクで素敵に変身したアラフィフ生徒さんの事例と、その具体的な方法やおすすめアイテムについてお届けしたいと思います。
※アイテムは店舗により同じ商品がない場合や、既に販売終了している可能性があります
◆1時間で別人に。「除霊したみたい!」と本人談
Nさん(50代・自営業)がメイクを学ぼうと思ったきっかけは、私のSNSを見て「みんながこんなに変われるなら、私も変われるかもしれない」というものでした。職場が男性ばかりだったせいもあり、今まであまり外見に気を使ってこなかったというNさん。年々顔のいろいろなところが気になっていたそう。
お悩みのヒアリングすると「肌のすくみと赤み、ほうれい線、眉が薄い、鼻が大きい、顔が大きい、パーツが中心寄り…」などなど。私からすると「そこそんなに気になるかなぁ」というところまで、ご本人としては様々な悩みを抱えていました。
そんなNさんですが、骨格に似合うメイクで大変身。初回の体験では、ご本人からは「うわっ!なんか憑き物が落ちたくらい別人になってる。もはや除霊!除霊メイクです!」と驚きの声が上がりました。「いやいや、いくらなんでも除霊って(笑)」、と思いましたが、でも比べてみると確かに!?
◆メイクは「ベース」と「眉」で8割決まる
「素肌感のある自然なツヤ肌」と、「骨格に似合う眉」で、印象はほぼ決まります。そしてそれはメイクで叶えることができます。ということで今回はこの大事な2点について、ポイント解説とおすすめアイテムをご紹介したいと思います。
◆ツヤ肌のコツ①高保湿な下地をたっぷりと塗る
ファンデの滑りをよくして付けすぎを防ぐためにも、下地は肌がうるおう程度の量をしっかり塗りましょう。目安はさくらんぼ大ですが、もし多すぎると思ったら首や手に塗って量を調整すればOK。
ちなみに敏感肌の私のお気に入りは「アンブリオリス/モイスチャークリーム」。創業70年を超えるフランスのスキンケアブランドで赤ちゃんの肌にも使える優しい成分。大人のお肌もしっとりうるおしてくれる濃厚テクスチャで、ほのかな香りにも癒されます。
◆ツヤ肌のコツ②クリームファンデをブラシで塗る
大人には保湿力とカバー力の高いクリームファンデがおすすめです。生徒さんにも激推ししている私のお気に入りはドラッグストアで変える資生堂のプチプラライン、「インテグレート グレイシィ/モイストクリーム ファンデーション」適度なツヤ感があり、軽やかなのにカバー力がある。それでいてなんとお値段1200円(税別)というびっくりプライス!ありがたや~!
そして塗る時はやはりブラシがおすすめ。ブラシを使えば手も汚れないし、誰でもコツいらずで均一にキレイに仕上がります。
◆ツヤ肌のコツ③パウダーはごく少量、もしくは無くてもいい
パウダーの役割はファンデのツヤ(テカリ)を調整するものなので使用量はごく少量でいいし、いっそのこと無くてもOK。
パウダーを付けすぎるとシワが目立ってしまったり、崩れ方がキタナク見えたり。肌のアラを隠したい気持ちはよくわかりますが、パウダーたっぷりの厚塗りマット肌は老け見え一直線で、素肌感やツヤ感とは程遠い仕上がりになってしまいます。
ベースは軽やかにツヤっと仕上げた方が絶対キレイですから、ぜひパウダーの量には十分に注意してくださいね。
◆眉コツ①「眉頭」だけは全力でシンメトリーに!
年々左右差が拡大していく大人の眉をシンメトリー(左右対称)に描くことはプロでも至難の業です。ですがそれを「なんとなく合わせて見せるコツ」というのがあります。それが「眉頭同士をシンメトリーに合わせる」こと。ここさえクリアすれば、眉山や眉尻が多少違っていても、なんとなくシンメトリーに見えるので、絶対に押さえるべき最重要ポイントです。
顔の中心って印象を大きく左右するので、眉頭同士はズラさないようにメイクで補正しましょう。眉は生えてる通りになぞって描いてはイケナイのです。
◆眉コツ②下書きはパウダーで描く
眉のデザインは「下絵が命」ですが、その下絵は必ず「パウダー」でデザインを取るのがポイントです。よく、眉毛が生えてない部分にいきなりペンシルでグリグリと塗りつぶすように描く方をお見かけしますが、それだとテカテカしたり、ベタ塗りで不自然な仕上がりになってしまいます。眉毛はフワッ、サラッとしているのが自然でキレイです。
まずはパウダーで下絵を書いて、そこから毛がないところに一本づつ書き足すようにペンシル使いで仕上げましょう。そして毛が生えてるところと、生えてないところがツートンカラーに分かれて見えないように、色を馴染ませるように調整してくださいね。
◆眉コツ③輪郭と目の配置を数値で理解する
眉は骨格に合わせましょう、とよくお伝えするのですが、今回はNさんに似合う眉について具体的に解説します。
まずNさんの輪郭の縦横比は1:1.3なので基準値1:1.4に比べると「横優性」。さらに目の配置を測ると、やや真ん中寄りの「求心タイプ」と分かります。そういう方の場合は、眉頭は少し離すこと、そして眉山と眉尻は外に移動して、眉を全体的に大きめに描くとバランスが整います。
似合う眉をデザインする時は、「輪郭の縦横比」と「目の配置」を数値で理解すると明確に分かります。
◆表情も美女感がアップしていく
Nさんに会う度に、「最近何か嬉しい変化はありました?」と聞くと、「同居の母から、あれ?今日なんかキレイじゃない?と言われたり、久しぶりに会った友人からは、メイクが違う!眉が変わった!って褒められました」など、周りから見ても分かる変化を心から楽しんでいるようでした。
今まで家と職場の往復で交友関係も限られていたけど、これからはたくさんの出会いの場に参加して、自分の世界をもっと広げていきたい、と瞳がキラキラと輝いていました。
◆好印象な外見は、センスでなく理論で作れる
まずは自分を客観的に理解すること。そこからあなたのキレイは始まります。理論を理解し練習を繰り返すことで、セルフメイクもプロレベルに上手になります。コツコツと努力を重ねたからこそ手に入ったメイクスキルは揺るぎのない一生ものの財産です。
ぜひ自分に自信が持てる好印象な外見を手に入れて、周りの方にあなたの内面の魅力がもっと伝わるように、望む未来に向かってどんどん挑戦していってほしいとも心から願っています。
<文/池田曜央子>
【池田 曜央子】
(いけだ・ようこ)メイク講師。骨格補正メイク考案。一般社団法人日本骨格バランス協会代表理事。
1977年生まれ、青山学院大学経済学部卒業。建築士だった38歳のころ、愛犬の事故死でうつ状態に陥り、糖質依存となり15kgの激太り。外見差別を受けたことをきっかけに、美容・ファッションなどを学び、メイク講師として活動を開始。輪郭と顔パーツを数値で分析、骨格や年齢による変化を補正し、好印象な美人に近づける独自の「骨格補正メイク」を考案。メイク講座やスキンケア講座などで1000名を超える女性を変身させる。43歳で-17kgのダイエットも成功させ、ミセスコンテストで特別賞受賞。著書『骨格補正メイク 顔の比率を描き変えて、一生美人!』(主婦の友社) Instagram:@ikeda.makeup ブログ
今回はメイクで素敵に変身したアラフィフ生徒さんの事例と、その具体的な方法やおすすめアイテムについてお届けしたいと思います。
※アイテムは店舗により同じ商品がない場合や、既に販売終了している可能性があります
◆1時間で別人に。「除霊したみたい!」と本人談
Nさん(50代・自営業)がメイクを学ぼうと思ったきっかけは、私のSNSを見て「みんながこんなに変われるなら、私も変われるかもしれない」というものでした。職場が男性ばかりだったせいもあり、今まであまり外見に気を使ってこなかったというNさん。年々顔のいろいろなところが気になっていたそう。
お悩みのヒアリングすると「肌のすくみと赤み、ほうれい線、眉が薄い、鼻が大きい、顔が大きい、パーツが中心寄り…」などなど。私からすると「そこそんなに気になるかなぁ」というところまで、ご本人としては様々な悩みを抱えていました。
そんなNさんですが、骨格に似合うメイクで大変身。初回の体験では、ご本人からは「うわっ!なんか憑き物が落ちたくらい別人になってる。もはや除霊!除霊メイクです!」と驚きの声が上がりました。「いやいや、いくらなんでも除霊って(笑)」、と思いましたが、でも比べてみると確かに!?
◆メイクは「ベース」と「眉」で8割決まる
「素肌感のある自然なツヤ肌」と、「骨格に似合う眉」で、印象はほぼ決まります。そしてそれはメイクで叶えることができます。ということで今回はこの大事な2点について、ポイント解説とおすすめアイテムをご紹介したいと思います。
◆ツヤ肌のコツ①高保湿な下地をたっぷりと塗る
ファンデの滑りをよくして付けすぎを防ぐためにも、下地は肌がうるおう程度の量をしっかり塗りましょう。目安はさくらんぼ大ですが、もし多すぎると思ったら首や手に塗って量を調整すればOK。
ちなみに敏感肌の私のお気に入りは「アンブリオリス/モイスチャークリーム」。創業70年を超えるフランスのスキンケアブランドで赤ちゃんの肌にも使える優しい成分。大人のお肌もしっとりうるおしてくれる濃厚テクスチャで、ほのかな香りにも癒されます。
◆ツヤ肌のコツ②クリームファンデをブラシで塗る
大人には保湿力とカバー力の高いクリームファンデがおすすめです。生徒さんにも激推ししている私のお気に入りはドラッグストアで変える資生堂のプチプラライン、「インテグレート グレイシィ/モイストクリーム ファンデーション」適度なツヤ感があり、軽やかなのにカバー力がある。それでいてなんとお値段1200円(税別)というびっくりプライス!ありがたや~!
そして塗る時はやはりブラシがおすすめ。ブラシを使えば手も汚れないし、誰でもコツいらずで均一にキレイに仕上がります。
◆ツヤ肌のコツ③パウダーはごく少量、もしくは無くてもいい
パウダーの役割はファンデのツヤ(テカリ)を調整するものなので使用量はごく少量でいいし、いっそのこと無くてもOK。
パウダーを付けすぎるとシワが目立ってしまったり、崩れ方がキタナク見えたり。肌のアラを隠したい気持ちはよくわかりますが、パウダーたっぷりの厚塗りマット肌は老け見え一直線で、素肌感やツヤ感とは程遠い仕上がりになってしまいます。
ベースは軽やかにツヤっと仕上げた方が絶対キレイですから、ぜひパウダーの量には十分に注意してくださいね。
◆眉コツ①「眉頭」だけは全力でシンメトリーに!
年々左右差が拡大していく大人の眉をシンメトリー(左右対称)に描くことはプロでも至難の業です。ですがそれを「なんとなく合わせて見せるコツ」というのがあります。それが「眉頭同士をシンメトリーに合わせる」こと。ここさえクリアすれば、眉山や眉尻が多少違っていても、なんとなくシンメトリーに見えるので、絶対に押さえるべき最重要ポイントです。
顔の中心って印象を大きく左右するので、眉頭同士はズラさないようにメイクで補正しましょう。眉は生えてる通りになぞって描いてはイケナイのです。
◆眉コツ②下書きはパウダーで描く
眉のデザインは「下絵が命」ですが、その下絵は必ず「パウダー」でデザインを取るのがポイントです。よく、眉毛が生えてない部分にいきなりペンシルでグリグリと塗りつぶすように描く方をお見かけしますが、それだとテカテカしたり、ベタ塗りで不自然な仕上がりになってしまいます。眉毛はフワッ、サラッとしているのが自然でキレイです。
まずはパウダーで下絵を書いて、そこから毛がないところに一本づつ書き足すようにペンシル使いで仕上げましょう。そして毛が生えてるところと、生えてないところがツートンカラーに分かれて見えないように、色を馴染ませるように調整してくださいね。
◆眉コツ③輪郭と目の配置を数値で理解する
眉は骨格に合わせましょう、とよくお伝えするのですが、今回はNさんに似合う眉について具体的に解説します。
まずNさんの輪郭の縦横比は1:1.3なので基準値1:1.4に比べると「横優性」。さらに目の配置を測ると、やや真ん中寄りの「求心タイプ」と分かります。そういう方の場合は、眉頭は少し離すこと、そして眉山と眉尻は外に移動して、眉を全体的に大きめに描くとバランスが整います。
似合う眉をデザインする時は、「輪郭の縦横比」と「目の配置」を数値で理解すると明確に分かります。
◆表情も美女感がアップしていく
Nさんに会う度に、「最近何か嬉しい変化はありました?」と聞くと、「同居の母から、あれ?今日なんかキレイじゃない?と言われたり、久しぶりに会った友人からは、メイクが違う!眉が変わった!って褒められました」など、周りから見ても分かる変化を心から楽しんでいるようでした。
今まで家と職場の往復で交友関係も限られていたけど、これからはたくさんの出会いの場に参加して、自分の世界をもっと広げていきたい、と瞳がキラキラと輝いていました。
◆好印象な外見は、センスでなく理論で作れる
まずは自分を客観的に理解すること。そこからあなたのキレイは始まります。理論を理解し練習を繰り返すことで、セルフメイクもプロレベルに上手になります。コツコツと努力を重ねたからこそ手に入ったメイクスキルは揺るぎのない一生ものの財産です。
ぜひ自分に自信が持てる好印象な外見を手に入れて、周りの方にあなたの内面の魅力がもっと伝わるように、望む未来に向かってどんどん挑戦していってほしいとも心から願っています。
<文/池田曜央子>
【池田 曜央子】
(いけだ・ようこ)メイク講師。骨格補正メイク考案。一般社団法人日本骨格バランス協会代表理事。
1977年生まれ、青山学院大学経済学部卒業。建築士だった38歳のころ、愛犬の事故死でうつ状態に陥り、糖質依存となり15kgの激太り。外見差別を受けたことをきっかけに、美容・ファッションなどを学び、メイク講師として活動を開始。輪郭と顔パーツを数値で分析、骨格や年齢による変化を補正し、好印象な美人に近づける独自の「骨格補正メイク」を考案。メイク講座やスキンケア講座などで1000名を超える女性を変身させる。43歳で-17kgのダイエットも成功させ、ミセスコンテストで特別賞受賞。著書『骨格補正メイク 顔の比率を描き変えて、一生美人!』(主婦の友社) Instagram:@ikeda.makeup ブログ