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「家事は夫婦で分担。でも家賃や生活費は夫が出すべき」39歳女性の“希望”はマトモ? 夫婦の分担の正解は

女子SPA! 2025年1月23日 15時47分

恋愛・婚活コンサルタントの田中亜依です。私は10年間の婚活に700万円の費用を投じ、600人以上の男性とデートを重ねた末に結婚しました。“本気の婚活経験”を活かし、年間1000人以上の男女の恋愛サポートを行ってきた筆者が、婚活に“リアルに役立つ情報”をお伝えします。

「女の幸せ」という言葉をよく聞きますが、「男の幸せ」はないのでしょうか? 今回は、夫婦の在り方についてのお話です。

◆家事は分担と言いつつも「結局は女性の負担大」

以前ご相談いただいた直美さん(仮名)という41歳の会社員女性は、料理ができないことを引け目に感じ、婚活に積極的になれないことに悩んでいました。仕事にも趣味にも真面目に向き合っている様子だった彼女。仕事については周りからの評判も良さそうで、来年昇格試験を受ける予定だと話してくれました。しかしながら、家事など家でやらなくてはいけない作業が苦手なのだそうです。

「共働きを希望される男性は多いので、私も結婚後も仕事を辞めたくないですし、その希望は叶えることができると思います。ただ、家事や洗濯などは分担して協力しあってという男性もいますが、結局のところ女性が多く対応していたり、女性ができて当たり前のような風潮があるじゃないですか。あれがすごく苦手です」

実際、「女性だから〇〇しなくてはならない」という思い込みをしている人は、男女ともに多いのではないのでしょうか。

◆専業主婦の日常は本当に“女の幸せ”なのか?

最近、Netflixで配信され始めた2023年公開の映画『ミステリと言う勿れ』を観ました。田村由美さんの大人気漫画が原作で、菅田将暉さんが主演を務めたドラマがヒットして映画化されたもので、ご覧になった方も多いかもしれません。

この作品の中で、気になったシーンがありました。遺産相続にまつわる謎を解くため、娘を父親に預けていた専業主婦の女性(柴咲コウさん)に対し、父親が女の幸せについて語りました。その際に、菅田将暉さん演じる主人公がこう言ったのです。

「女の幸せという言葉はあるのに、男の幸せという言葉はない」

「家事が楽だと思っているなら、男性がもっとやっているはずだと思うんです」

「“女の幸せ”とかにも騙されちゃダメです。それを言い出したのは多分おじさんだと思うから。

女の人から生まれた言葉じゃない。女性をある型にはめるために編み出された呪文です」

これらのセリフを聞いて思い出したのが、マッチングアプリにプロフィールを登録する際に出てくる、「家事・育児への意思表示」の欄です。

積極的に参加したい・できれば参加したい・2人で協力したい・できれば相手に任せたい・お相手に任せたい、という選択肢の中から選べるようになっているのですが、自分の子育てになぜ「参加」や「協力」という言葉があるのかがすごく不思議でした。私からすると、「自分の子どもなんだから、一緒にやるものなんです」と思ってしまいます。

◆「ケーキもいかがですか?」と聞いてきたのに

夫婦においては、料理にしても他の家事にしても、できる方がやればいいと思います。でも反対に、「男性だから〇〇するべき」という概念も私たちは取り除く必要があるのではないでしょうか。例えば「男性だから食事代を払ってもらう」「デートの誘いは男性からすべき」などです。

先日、婚活中の薫子さん(仮名・39歳/会社員)から、「ありえない男性の話」ということで愚痴を聞きました。皆さんはこのお話、どう思いますか?

「この前マッチングアプリで知り合った男性と、初めてのデートでカフェにいったんです。そこで、彼がメニューをみながら『ケーキも美味しそうですね、いかがですか?』と聞いてくれたので、『あ、じゃあケーキも頼みます』と言ったんです。

その後、彼が店員さんに飲み物とケーキを頼んでくれたんですが、お会計ではケーキ代と飲み物代を請求されました。ケーキはいかがですか? と聞いてきたので、てっきり奢ってくれるのかと思ったんです」

◆男性にだけ多くを求めるのは虫がいい話

薫子さんは、男性が全額負担しなかった点について「ありえない」と言うのですが、そんな彼女は、結婚したら育児や家事は男性も一緒にやってもらいたいと思っています。

さらに家賃や生活費については、「男性の方が稼ぎが多いのだから男性が全部負担してほしい」とのことでした。

家事や育児は2人でやるべきだけど、お金は男性だけが出せというのは、さすがに虫がいい話ではないでしょうか。

◆固定観念を取り除き、2人だけの在り方を見つけて

夫婦においてお互いが結婚生活にかける労力は、妻と夫できっかり50:50でいるのは難しいと思います。30:70になることや90:10になることだってあり、その都度どちらかの不満が募るかもしれません。しかし、その流動的な割合をどうやって帳尻合わせするかが、結婚の醍醐味だと感じます。

女性だから、男性だから、妻だから、夫だからという固定観念に縛られるのではなく、夫婦で2人だけの基準を見つけられるといいのかもしれません。

<文/田中亜依>

【田中亜依】
恋愛・婚活コンサルタント、デートコーチ。婚活歴10年、婚活に700万円を投資。マッチングアプリ、結婚相談所、合コンで600人以上の男性と出会い結婚。この経験を生かし、国内最大手結婚相談所にて「また会いたくなるデート方法」などのセミナー講師として活動。公式ホームページ/Twitter:@date_coach_ai/Instagram:@ai_tanaka1019

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