女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「びっくり体験」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2024年1月10日 記事は取材時の状況)
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隣人との関係に悩む人は結構多いようです。日本の住宅事情を考えると、ふと目に入ってしまう行動や、自然に耳に入ってしまう隣人の言動に敏感になるのは仕方がないことでしょう。
さて、神奈川県在住の田中愛さん(仮名・36歳)は、隣人の不可解な行動に怯えたといいます。いったい、何があったのでしょうか?
◆建売り住宅を購入
愛さんは夫と8歳の息子の3人暮らし。息子が小学校に入学するタイミングで、売り出していた分譲住宅の一戸建てを購入しました。
広い土地に一度に13戸の住宅が建てられた分譲住宅地だそうです。
「内観や間取りは家によって違うようですが、外観は白を基調とした壁面にオレンジの屋根、外構なども同じテイストです。うちの両サイドにも同じような外観の家があって、駐車場もお隣の車とうちの車が隣り合わせで並んでいるんですよね」
愛さんが怯えた隣人の行動とは、この“車”が関係あるようで……。
◆深夜にニョキッと飛び出た足
「あの日は会社で忘年会があって、私の帰りが終電近くになってしまったんです。0時を回っていたので、夫と息子は先に寝ていました。
住宅の敷地内は、小さなお子さんがいるご家族が多いので夜は早い時間から静かになりますね。あの日も、静かな夜でした」
閑静な住宅地に響くのは、愛さんがヒール靴で歩く「コツ、コツ」という音だけ。
そして、いよいよ我が家へと歩いていった愛さんは、家の前で「ぎゃっ!」と悲鳴をあげることになります。
「もう、驚いたのなんのって。家の敷地に入ると隣人の車の中が、うっすら見えたんですよ。そしたら運転席のヘッドレストから、大きな長い足が2本、ニョキニョキと出ていてね。深夜の暗がりの中で、あれを見たら悲鳴も出ますよ」
◆冷静になって考えてみたら
「あの時はすごく怖くて、泣きそうでした。寝ている夫を起こして、興奮しながら事情を話しましたね。その時の夫は寝ぼけていたので、話半分に聞いているようでした」
翌日、酔いが覚めて冷静になった愛さん。車の運転席から見えた足の正体は、お隣のご主人だったのではないかと考えたそう。
「暗がりの中で見た足には悲鳴をあげてしまいましたが、思い返してみると靴下を履いた男性の足は、お隣のご主人だなと。それにしても、家の駐車場に停めた車の中で寝るなんて不思議で。朝のゴミ出しの時に、思い切ってお隣の奥さんに聞いてみたんです」
◆隣人から聞いた真実とは
愛さんが昨日の件を尋ねると、お隣の奥さんはこう答えたといいます。
「あ、昨日のことですよね。うち0時を過ぎても夫が帰ってこないと、家の鍵は閉めると決めているんですよ。深夜に酔っ払って帰ってこられたら、3歳の娘と小学校受験する息子の迷惑になるのでね」
ニコリとも笑わないクールな顔をしてそう言ったお隣の奥さん。彼女がさらに言った言葉に、愛さんは開いた口は塞がらなくなったそう。
◆ドヤ顔をする奥さん
「でもね、車の鍵はいつも開けてあげているの。真冬はさすがに寒いから、車の中に毛布を用意しているのよ」
お隣の奥さんは、いかにも “私は優しい”と言わんばかりに、ドヤ顔で言ったそうです。
「うちは夫がお酒を飲まないので、夜中に帰宅することはないですが、逆に私は深夜回ってから帰宅することが度々あるので……。話を聞いた時、お隣の奥さんに恐怖を感じてしまいました」
◆その後も度々目撃することに
それからというもの、愛さんは深夜に帰宅する度に、お隣の車を確認するそうです。
そして車の中の足をみかけた時には、お隣の旦那さんに同情しながら自宅の玄関の鍵を開けています。
「家に入れないお隣の旦那さんに、心の中で『ごめんなさいね』と言いながら、静かに自宅の鍵を開けています。
夫婦で話し合って決めたルールなので私が口出しすることではないですが、なんせ私も飲んで遅くなることが結構あるので……。つい、同情してしまいますね」
そう言って、苦笑いをした愛さんでした。
<取材・文/maki>
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隣人との関係に悩む人は結構多いようです。日本の住宅事情を考えると、ふと目に入ってしまう行動や、自然に耳に入ってしまう隣人の言動に敏感になるのは仕方がないことでしょう。
さて、神奈川県在住の田中愛さん(仮名・36歳)は、隣人の不可解な行動に怯えたといいます。いったい、何があったのでしょうか?
◆建売り住宅を購入
愛さんは夫と8歳の息子の3人暮らし。息子が小学校に入学するタイミングで、売り出していた分譲住宅の一戸建てを購入しました。
広い土地に一度に13戸の住宅が建てられた分譲住宅地だそうです。
「内観や間取りは家によって違うようですが、外観は白を基調とした壁面にオレンジの屋根、外構なども同じテイストです。うちの両サイドにも同じような外観の家があって、駐車場もお隣の車とうちの車が隣り合わせで並んでいるんですよね」
愛さんが怯えた隣人の行動とは、この“車”が関係あるようで……。
◆深夜にニョキッと飛び出た足
「あの日は会社で忘年会があって、私の帰りが終電近くになってしまったんです。0時を回っていたので、夫と息子は先に寝ていました。
住宅の敷地内は、小さなお子さんがいるご家族が多いので夜は早い時間から静かになりますね。あの日も、静かな夜でした」
閑静な住宅地に響くのは、愛さんがヒール靴で歩く「コツ、コツ」という音だけ。
そして、いよいよ我が家へと歩いていった愛さんは、家の前で「ぎゃっ!」と悲鳴をあげることになります。
「もう、驚いたのなんのって。家の敷地に入ると隣人の車の中が、うっすら見えたんですよ。そしたら運転席のヘッドレストから、大きな長い足が2本、ニョキニョキと出ていてね。深夜の暗がりの中で、あれを見たら悲鳴も出ますよ」
◆冷静になって考えてみたら
「あの時はすごく怖くて、泣きそうでした。寝ている夫を起こして、興奮しながら事情を話しましたね。その時の夫は寝ぼけていたので、話半分に聞いているようでした」
翌日、酔いが覚めて冷静になった愛さん。車の運転席から見えた足の正体は、お隣のご主人だったのではないかと考えたそう。
「暗がりの中で見た足には悲鳴をあげてしまいましたが、思い返してみると靴下を履いた男性の足は、お隣のご主人だなと。それにしても、家の駐車場に停めた車の中で寝るなんて不思議で。朝のゴミ出しの時に、思い切ってお隣の奥さんに聞いてみたんです」
◆隣人から聞いた真実とは
愛さんが昨日の件を尋ねると、お隣の奥さんはこう答えたといいます。
「あ、昨日のことですよね。うち0時を過ぎても夫が帰ってこないと、家の鍵は閉めると決めているんですよ。深夜に酔っ払って帰ってこられたら、3歳の娘と小学校受験する息子の迷惑になるのでね」
ニコリとも笑わないクールな顔をしてそう言ったお隣の奥さん。彼女がさらに言った言葉に、愛さんは開いた口は塞がらなくなったそう。
◆ドヤ顔をする奥さん
「でもね、車の鍵はいつも開けてあげているの。真冬はさすがに寒いから、車の中に毛布を用意しているのよ」
お隣の奥さんは、いかにも “私は優しい”と言わんばかりに、ドヤ顔で言ったそうです。
「うちは夫がお酒を飲まないので、夜中に帰宅することはないですが、逆に私は深夜回ってから帰宅することが度々あるので……。話を聞いた時、お隣の奥さんに恐怖を感じてしまいました」
◆その後も度々目撃することに
それからというもの、愛さんは深夜に帰宅する度に、お隣の車を確認するそうです。
そして車の中の足をみかけた時には、お隣の旦那さんに同情しながら自宅の玄関の鍵を開けています。
「家に入れないお隣の旦那さんに、心の中で『ごめんなさいね』と言いながら、静かに自宅の鍵を開けています。
夫婦で話し合って決めたルールなので私が口出しすることではないですが、なんせ私も飲んで遅くなることが結構あるので……。つい、同情してしまいますね」
そう言って、苦笑いをした愛さんでした。
<取材・文/maki>