女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「恋愛」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2022年1月5日 記事は取材時の状況)
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恋人たちにとって、クリスマスやバレンタインデーなどは特別な日。ですが、特別なゆえにトラブりやすい日でもあります。
しかし、なかには不幸にも予定が中止になってしまうケースも。
和泉美憂さん(仮名・29歳)も大学時代に交際していた彼氏に、クリスマスイブ当日をすっぽかされてしまったとか。一人暮らししていた自分のアパートに来ることになっており、この日のために部屋を飾り付け、ごちそうを作っていたのに、です。
◆寝坊で約束をすっぽかされて激怒
「夕方6時半に約束していたのですが、彼は夜勤明けだったので寝坊しないか心配で5時ごろから当時普及し始めたLINEで何度もメッセージを送っていました。でも、一切返信が来なくて電話してもまったく出ない。結局、時間になっても来ることはなく、そこからさらに30分、1時間経っても連絡はありませんでした」
8時過ぎにようやく電話がありましたが、イライラしていた美憂さんは、彼の「ゴメン、寝過ごした」の一言で怒りが頂点に。彼氏は何度も謝ってくれましたが、途中で美憂さんのほうから「もういいから」と電話を切ってしまいます。
それからも電話やLINEのほか、直接会いに来た彼に何度も謝罪されましたが、どうしても許すことができませんでした。すると、大晦日(おおみそか)を翌日に控えた12月30日、彼氏から別れを告げるメッセージが送られてきたのです。
◆救急隊員の彼氏には事情があった
「本当は許そうと思ったんですけど、私の悪い癖で素直になれなかったんです。しかも、このときもつまらない意地を張って、《わかった》って返信しちゃった。拍子抜けするほどあっけない最後でした」
ちなみに彼氏の仕事は救急隊員。それもイブ当日の朝まで24時間勤務でした。おまけにこの日は忙しかったようで仮眠休憩をほとんど取れず、不眠不休に近い状態。
さらに本来は午前8時半で交替の予定でしたが朝になっても出動が相次ぎます。戻ってきてからも報告書の作成などで仕事が終わったのは昼過ぎ。自宅に戻ったのは午後2時前のことでした。
この事実を後日、2人の仲を取り持ってくれた元バイト先の飲食店の社員さんから聞かされたそうです。
◆謝るきっかけはあったけれど…
「彼はその方の高校時代の友人で、たまたまカラオケで一緒したのがきっかけで仲良くなって付き合うことになったんです。
ただ、ふだんから言い訳とかを一切しない人で、あのときも残業のことは話しませんでした。それ以前に当時の私は彼の仕事がそんなに大変とは思わなくて……」
人の命を助ける仕事というのは知っていましたが、彼女は当時大学生。そこまで理解が及ばなかっただけでなく、甘えさせてくれるのをいいことにワガママを言って振り回したことが何度もあったそうです。
また、別れた直後は友人たちにグチをこぼすこともあり、そのときは逆に「彼氏がかわいそうだよ」と責められたとか。特に仲の良かった友達には本気で叱られ、彼氏に謝るようにたしなめられます。
「けど、自分から連絡する勇気がなくて、元バイト先の方からの連絡はそのときにあったんです。いくら夜勤だったとはいえ、30時間以上も寝ずに働いていたなんて全然知りませんでした。それなのに彼の言い分も聞こうとせず、ひどいことを言っちゃって……」
それでも反省していたので、久々に連絡を取り、一方的に責めてしまったことを謝罪。彼氏もそれを受け入れてくれましたが、すでに別れてから2か月近く経っており、ヨリを戻すことは叶いませんでした。
◆彼以上の男性にめぐり合えない
「実は、私にとっては初めてお付き合いした相手で、その人と迎える最初のクリスマスイブだったから一人で勝手に舞い上がっていたんです。だから、裏切られたって被害者的な気持ちになってしまい感情を爆発させちゃいましたが、このときの自分はまだ幼かったんだと思います。今だったら寝坊されても絶対に怒らない自信があるんですけど(笑)」
別れた後は現在に至るまで複数の男性と交際してきましたが、最初の彼氏以上の相手にはめぐり合えていないといいます。
「優しくて包容力もあったし、周りの人に細かい気配りのできる方でした。それに何といっても公務員! 結婚相手としては文句の付けようがなかったって今ならわかるのに(苦笑)」
若さゆえの過ちとはいえ、後悔は大きいようです。
<文/トシタカマサ イラスト/朝倉千夏>
【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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恋人たちにとって、クリスマスやバレンタインデーなどは特別な日。ですが、特別なゆえにトラブりやすい日でもあります。
しかし、なかには不幸にも予定が中止になってしまうケースも。
和泉美憂さん(仮名・29歳)も大学時代に交際していた彼氏に、クリスマスイブ当日をすっぽかされてしまったとか。一人暮らししていた自分のアパートに来ることになっており、この日のために部屋を飾り付け、ごちそうを作っていたのに、です。
◆寝坊で約束をすっぽかされて激怒
「夕方6時半に約束していたのですが、彼は夜勤明けだったので寝坊しないか心配で5時ごろから当時普及し始めたLINEで何度もメッセージを送っていました。でも、一切返信が来なくて電話してもまったく出ない。結局、時間になっても来ることはなく、そこからさらに30分、1時間経っても連絡はありませんでした」
8時過ぎにようやく電話がありましたが、イライラしていた美憂さんは、彼の「ゴメン、寝過ごした」の一言で怒りが頂点に。彼氏は何度も謝ってくれましたが、途中で美憂さんのほうから「もういいから」と電話を切ってしまいます。
それからも電話やLINEのほか、直接会いに来た彼に何度も謝罪されましたが、どうしても許すことができませんでした。すると、大晦日(おおみそか)を翌日に控えた12月30日、彼氏から別れを告げるメッセージが送られてきたのです。
◆救急隊員の彼氏には事情があった
「本当は許そうと思ったんですけど、私の悪い癖で素直になれなかったんです。しかも、このときもつまらない意地を張って、《わかった》って返信しちゃった。拍子抜けするほどあっけない最後でした」
ちなみに彼氏の仕事は救急隊員。それもイブ当日の朝まで24時間勤務でした。おまけにこの日は忙しかったようで仮眠休憩をほとんど取れず、不眠不休に近い状態。
さらに本来は午前8時半で交替の予定でしたが朝になっても出動が相次ぎます。戻ってきてからも報告書の作成などで仕事が終わったのは昼過ぎ。自宅に戻ったのは午後2時前のことでした。
この事実を後日、2人の仲を取り持ってくれた元バイト先の飲食店の社員さんから聞かされたそうです。
◆謝るきっかけはあったけれど…
「彼はその方の高校時代の友人で、たまたまカラオケで一緒したのがきっかけで仲良くなって付き合うことになったんです。
ただ、ふだんから言い訳とかを一切しない人で、あのときも残業のことは話しませんでした。それ以前に当時の私は彼の仕事がそんなに大変とは思わなくて……」
人の命を助ける仕事というのは知っていましたが、彼女は当時大学生。そこまで理解が及ばなかっただけでなく、甘えさせてくれるのをいいことにワガママを言って振り回したことが何度もあったそうです。
また、別れた直後は友人たちにグチをこぼすこともあり、そのときは逆に「彼氏がかわいそうだよ」と責められたとか。特に仲の良かった友達には本気で叱られ、彼氏に謝るようにたしなめられます。
「けど、自分から連絡する勇気がなくて、元バイト先の方からの連絡はそのときにあったんです。いくら夜勤だったとはいえ、30時間以上も寝ずに働いていたなんて全然知りませんでした。それなのに彼の言い分も聞こうとせず、ひどいことを言っちゃって……」
それでも反省していたので、久々に連絡を取り、一方的に責めてしまったことを謝罪。彼氏もそれを受け入れてくれましたが、すでに別れてから2か月近く経っており、ヨリを戻すことは叶いませんでした。
◆彼以上の男性にめぐり合えない
「実は、私にとっては初めてお付き合いした相手で、その人と迎える最初のクリスマスイブだったから一人で勝手に舞い上がっていたんです。だから、裏切られたって被害者的な気持ちになってしまい感情を爆発させちゃいましたが、このときの自分はまだ幼かったんだと思います。今だったら寝坊されても絶対に怒らない自信があるんですけど(笑)」
別れた後は現在に至るまで複数の男性と交際してきましたが、最初の彼氏以上の相手にはめぐり合えていないといいます。
「優しくて包容力もあったし、周りの人に細かい気配りのできる方でした。それに何といっても公務員! 結婚相手としては文句の付けようがなかったって今ならわかるのに(苦笑)」
若さゆえの過ちとはいえ、後悔は大きいようです。
<文/トシタカマサ イラスト/朝倉千夏>
【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。