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女の子を出産したら姑から「役たたず!」と嫁いびり。夫に相談したら…/義実家・家族人気記事BEST

女子SPA! 2025年2月4日 8時45分

 女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「義実家・家族」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2020年2月22日 記事は取材時の状況)

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 昔は「家を継ぐ」という意識が現在よりも強く、当たり前のように男の子を産むことを求められる時代もありました。さすがに今はそんなことを言ってくる人は少ないですけれども、まったくないわけではありません。

 夫とは趣味のスキーサークルを通じて知り合ったという奥村あかねさん(仮名・35歳/派遣社員)も妊娠中、ことあるごとに姑から「男の子を産んでもらって、奥村家を継いでもらわなきゃ」と言われていたそうです。

◆「男の子を産め!」と呪文のように言われた

「同居ではなかったですけど、同じ市内に実家があったので結婚当初からひんぱんに私たちの家に来るんです。しかも、カレの前ではいい母親を演じたいのか『男の子でも女の子でもどちらでもいい』って。

 本当は相談したかったけど、余計な心配をかけたくなかったのと、もしカレが私ではなく母親のほうを信じてしまったらと思うと言うに言えなくて……」

 ちなみに嫁ぎ先である夫の地元は四国。姑と2人きりのときは、しきりに「奥村家の嫁になったからには」と口癖のように言われ、料理や掃除など家事全般においてダメ出しされていたとか。

「最初はなんとかいい関係を築こうと嫌な顔もせずに言うことを聞いていましたが、お義母さんにその気はなかったみたいです。男の子を産めと呪文のように言われ始めてから私がいくら歩み寄っても無駄だとあきらめていましたけどね」

 そうした中で迎えたはじめての出産。子供の顔を見たときは本当にうれしかったと振り返りますが、生まれた子供は女の子。姑の期待を裏切る形になり、自分だけでなく子供にもつらく当たられたらと思うと不安しかありませんでした。

「病院に来たお義母さんは、主人の前では『おめでとう。よく頑張ったわね』と言いましたが、2人になった途端、『この役立たず!』ですから。娘のことも絶対に抱こうとはしませんでした。私もこんな心無い言葉を浴びせるような人に抱いてほしいとは思わなかったですけどね」

◆泣き止まない娘に「うるさい!」と怒鳴る姑

 出産後は姑のいびりも一段と激しいものとなり、慣れない育児のストレスなども重なって小さな円形脱毛症ができてしまうほど追い込まれてしまいます。

 それでも必死に我慢していましたが、ある日、姑がなかなか泣き止まない子供に向かって「うるさい!」と大声で叫んでいる姿を見て、このままではダメだと決断します。

「ある晩、思い切って主人に相談してみました。私とお義母さんが上手くいっていないことに薄々気づいていたらしく、何度も謝られました。その後、彼はすぐに実家に行き、(あかねさんに対して行った)今までのことを謝り態度を改めるように、厳しく言ったようです。

 けど、お義母さんは反省するどころか『何で告げ口なんかするの!』と次の日怒鳴り込んで来たんです。チェーンをかけていたから合鍵を持っていても中に入られることはありませんでしたが、『お前なんか嫁として認めない! 息子と早く別れろ!』とまくしたてられました」

 あかねさんはその一部始終をスマホで撮影。夜、帰宅した夫にその映像を見せると、「もう無理だな……」と何やら決意した様子で再び実家に1人で向かったといいます。

 そして深夜に戻ってきた彼から、しばらく子供を連れて自分の実家に帰るように言われました。

◆住所を教えずに引っ越し、現在は半絶縁状態

「戻っていたのは半月ほどですが、彼はその間に引っ越し先を決めていました。場所は隣町にある会社近くのマンションでしたが、お義母さんはもちろん、その言いなりで空気状態のお義父さんにも住所は教えず、それから家に突撃されることはなくなりました」

 また、夫からの指示で姑からのLINEをブロックし、電話も着信拒否。引っ越した1年後には転勤で四国から離れることになり、現在は義実家から飛行機でしか行くことができない距離の場所に住んでいるとのこと。

「主人は『二度と会わなくていい』と言ってくれましたが、年1回は一緒に帰省するようにはしています。それでも私と娘は顔を出す程度で、ホテルに泊まってますけどね(笑)」

 ところで、気になるのは姑が男の子にこだわった理由。夫の実家は、もともと伝統芸能などの男子相続の家系だったり、もしくは武将の家柄だったのでしょうか?

「全然。お義父さんは普通の会社員でしたし、主人いわく『ウチはもともと農家。家柄もクソもない』って。だから、どうして男の子を求めていたのかはわからないんです。別に興味もないですけどね」

 もちろん由緒正しい家柄でも多くの女性が家を相続していますし、そもそも子供は天からの授かりもの。生まれてきたのが男の子、女の子どちらでも平等に愛情をもって接してほしいものです。

<文/トシタカマサ イラスト/ただりえこ>

【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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