女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「恋愛」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2022年2月13日 記事は取材時の状況)
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「元カノ」は、今カノにとって不安の種になり得る存在。
特に、恋人が元カノへの未練を断ち切れていないと感じると「こっそり連絡を取っていないだろうか」や「いつかあの子のところへ戻ってしまうのでは……」と心配になってしまいます。
今回、取材をした町田あかりさん(30歳・仮名)は元カノを思い続ける男性と付き合い、自分を見てもらえないことの悲しさを痛感しました。
◆2歳年下の男性とマッチング。会ってみると…
あかりさんは2年交際した彼氏と別れたため、マッチングアプリを利用。新しい出会いを探すことにしました。
そんなときに出会ったのが、2歳下の男性でした。
「年下は正直、眼中になかったんですが、メッセージで話してると楽しかったので、一度会ってみるのもありかなと思いました」
初回デートは、夜景が見えるレストラン。彼が予約してくれていたコース料理を堪能した後、ふたりはドライブデートを楽しみました。
彼は緊張がようやく解けたのかドライブ中、饒舌に。あかりさんに仕事の話をし、年収を打ち明けてきました。
◆本当の年収を明かした彼。実はハイスペックだった!
「プロフィールでは年収300万~500万にチェックしてあったのですが、話を聞いてみると、どうやら海外出張もある大手企業に勤めているみたいで実際は年収1000万だと言っていました」
お金目当ての女性は嫌だったから、年収を偽ってしまってごめん。そう謝る彼にあかりさんは誠実さを感じると共に、予期せずハイスペック男性と出会えたことを嬉しく思いました。
そして、デートが終盤に差し掛かった頃、彼はあかりさんに「付き合ってほしい」と告白。
「正直、すごく嬉しかったです。意図せずハイスペック男性を手に入れたという、なんとも言えない達成感もありました」
◆2年間、彼の心にはずっと元カノがいた
デート時の会計はすべて払ってくれ、時には欲しがっているものをプレゼントもしてくれる彼。新しく始まった恋は一見、順調に進んでいきましたが、あかりさんは彼に対し、なんとなく心の距離が遠いと感じることがありました。
「話していて、ときどき、私のことを見ていないと感じることがあって。近くにいるのに、遠いような……。言葉にできないモヤモヤがありました」
モヤモヤの正体が判明したのは、付き合って2か月ほど経った頃のこと。ある日のデート中、彼はあかりさんに突然、元カノの話をしてきました。
ディズニーランドが好きで、行くときにはいつも彼が旅費やホテル代、現地での遊び代まですべて出してあげていたことや、大学時代からの付き合いだったこと、社会人になって距離ができ、元カノが同じ職場の上司と交際したためフラれてしまったことなど、彼の口からは次々と未練まじりの元カノ話が飛び出してきました。
「どういう子だったの?」と聞くと、遠い目をしながら「すべてがタイプだった。わがままなところもあったけど、それを叶えてあげたいっていつも思ってた」とため息。その姿を見て、彼の中ではまだ元カノの存在が大きいことに気づきました。
◆「また元カノ話?」と突っ込みたくなるデート時間
「でも、別れて2年経っていると聞いたので、これからふたりで思い出を作っていけば、元カノの存在が薄れるかもしれないと思ったんです」
ところが、あかりさんの想いとは裏腹に、ひとたび元カノ話をしてから彼は事ある度に元カノとの記憶を引っ張り出してくるようになりました。
例えば、デート中。あかりさんがふと「私、お腹すくと機嫌悪くなっちゃうんだよね(笑)」と話すと彼は「元カノもそうだったんだよ。だから、俺はデートの時にはいつもお菓子を用意して、いつでも食べられるようにしてたんだ」と笑顔で暴露。
旅行のときには、観光地にある顔はめパネルを見ながら「元カノは、こういうのを見つけると、いつも写真撮ってって言って顔を出してたなあ」とひとりで感傷に浸る始末。
◆“未練タラタラ”な彼に冷め、ついに別れ話に
「コスメを見ていたときには『元カノはこれ使ってたから、こっちのほうがいいんじゃない?』と。自動販売機でジュースを買うときでさえも、私がブラックのコーヒーを選んだら『元カノはコーヒー飲めなかったんだよね』と笑っていて。悲しみを通り越して、呆れました(笑)」
「未練はもうない」と言いながらも、延々と元カノ話をしてくる彼に対して気持ちが冷めていったあかりさんは、別れを切り出すことに。
すると、彼はすんなり承諾し、「俺、もう一回元カノに連絡取ってみるわ。より戻せるように頑張ってみる。あいつじゃないとダメだって気づかせてくれてありがとう」と謎の感謝と決意表明をし、去っていきました。
「最後の最後まで元カノかよって(笑)。自己完結して、満足すんなよって思いました」
そう語るあかりさんは現在、自分だけを見てくれる相手を求めて、婚活中です。次こそは新たな恋に前向きになってくれる人と出会えるといいですね。
<取材・文/古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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「元カノ」は、今カノにとって不安の種になり得る存在。
特に、恋人が元カノへの未練を断ち切れていないと感じると「こっそり連絡を取っていないだろうか」や「いつかあの子のところへ戻ってしまうのでは……」と心配になってしまいます。
今回、取材をした町田あかりさん(30歳・仮名)は元カノを思い続ける男性と付き合い、自分を見てもらえないことの悲しさを痛感しました。
◆2歳年下の男性とマッチング。会ってみると…
あかりさんは2年交際した彼氏と別れたため、マッチングアプリを利用。新しい出会いを探すことにしました。
そんなときに出会ったのが、2歳下の男性でした。
「年下は正直、眼中になかったんですが、メッセージで話してると楽しかったので、一度会ってみるのもありかなと思いました」
初回デートは、夜景が見えるレストラン。彼が予約してくれていたコース料理を堪能した後、ふたりはドライブデートを楽しみました。
彼は緊張がようやく解けたのかドライブ中、饒舌に。あかりさんに仕事の話をし、年収を打ち明けてきました。
◆本当の年収を明かした彼。実はハイスペックだった!
「プロフィールでは年収300万~500万にチェックしてあったのですが、話を聞いてみると、どうやら海外出張もある大手企業に勤めているみたいで実際は年収1000万だと言っていました」
お金目当ての女性は嫌だったから、年収を偽ってしまってごめん。そう謝る彼にあかりさんは誠実さを感じると共に、予期せずハイスペック男性と出会えたことを嬉しく思いました。
そして、デートが終盤に差し掛かった頃、彼はあかりさんに「付き合ってほしい」と告白。
「正直、すごく嬉しかったです。意図せずハイスペック男性を手に入れたという、なんとも言えない達成感もありました」
◆2年間、彼の心にはずっと元カノがいた
デート時の会計はすべて払ってくれ、時には欲しがっているものをプレゼントもしてくれる彼。新しく始まった恋は一見、順調に進んでいきましたが、あかりさんは彼に対し、なんとなく心の距離が遠いと感じることがありました。
「話していて、ときどき、私のことを見ていないと感じることがあって。近くにいるのに、遠いような……。言葉にできないモヤモヤがありました」
モヤモヤの正体が判明したのは、付き合って2か月ほど経った頃のこと。ある日のデート中、彼はあかりさんに突然、元カノの話をしてきました。
ディズニーランドが好きで、行くときにはいつも彼が旅費やホテル代、現地での遊び代まですべて出してあげていたことや、大学時代からの付き合いだったこと、社会人になって距離ができ、元カノが同じ職場の上司と交際したためフラれてしまったことなど、彼の口からは次々と未練まじりの元カノ話が飛び出してきました。
「どういう子だったの?」と聞くと、遠い目をしながら「すべてがタイプだった。わがままなところもあったけど、それを叶えてあげたいっていつも思ってた」とため息。その姿を見て、彼の中ではまだ元カノの存在が大きいことに気づきました。
◆「また元カノ話?」と突っ込みたくなるデート時間
「でも、別れて2年経っていると聞いたので、これからふたりで思い出を作っていけば、元カノの存在が薄れるかもしれないと思ったんです」
ところが、あかりさんの想いとは裏腹に、ひとたび元カノ話をしてから彼は事ある度に元カノとの記憶を引っ張り出してくるようになりました。
例えば、デート中。あかりさんがふと「私、お腹すくと機嫌悪くなっちゃうんだよね(笑)」と話すと彼は「元カノもそうだったんだよ。だから、俺はデートの時にはいつもお菓子を用意して、いつでも食べられるようにしてたんだ」と笑顔で暴露。
旅行のときには、観光地にある顔はめパネルを見ながら「元カノは、こういうのを見つけると、いつも写真撮ってって言って顔を出してたなあ」とひとりで感傷に浸る始末。
◆“未練タラタラ”な彼に冷め、ついに別れ話に
「コスメを見ていたときには『元カノはこれ使ってたから、こっちのほうがいいんじゃない?』と。自動販売機でジュースを買うときでさえも、私がブラックのコーヒーを選んだら『元カノはコーヒー飲めなかったんだよね』と笑っていて。悲しみを通り越して、呆れました(笑)」
「未練はもうない」と言いながらも、延々と元カノ話をしてくる彼に対して気持ちが冷めていったあかりさんは、別れを切り出すことに。
すると、彼はすんなり承諾し、「俺、もう一回元カノに連絡取ってみるわ。より戻せるように頑張ってみる。あいつじゃないとダメだって気づかせてくれてありがとう」と謎の感謝と決意表明をし、去っていきました。
「最後の最後まで元カノかよって(笑)。自己完結して、満足すんなよって思いました」
そう語るあかりさんは現在、自分だけを見てくれる相手を求めて、婚活中です。次こそは新たな恋に前向きになってくれる人と出会えるといいですね。
<取材・文/古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291