芸術活動や女性の権利を抑圧するアフガニスタンのイスラム主義組織タリバン政権に抗議する意味を込めた詩集の朗読会が15日、横浜市中区のことぶき協働スペースで開かれた。詩人や地域住民ら30人が参加。「詩作禁止令」を出したタリバン政権から理不尽に抑圧されているアフガンの人々に、詩を通じて思いを寄せた。
〈娘の美しさ 息子の寝息 人生の真っただ中で そのことをどうやって記録に留めよう 写真だけではない人の生き方を 詩を書かずに どうやって留めよう〉
〈おそれを違えたものたちに 私たちは決して黙らない 畏れへ立ち返り 恐れを打ち負かし 過剰にして分厚い卵の殻を割る〉
朗読会では、オンラインを含めて14人の詩人たちが自作の詩や心に残る一編を、怒りや悲しみの感情を込めて読み上げた。会場は静寂に包まれ、参加者は演者のパフォーマンスに聞き入った。