小田急電鉄は“白いロマンスカー”として親しまれた特急ロマンスカー・VSE（50000形）を12月10日のイベント運行をもって完全引退させる。
VSEは箱根への観光輸送に特化したロマンスカーとして2005年にデビュー。岡部憲明さん率いる建築事務所のデザインで、高いドーム型天井や木を用いた心地よい空間づくりの一方、展望席や連接台車などの伝統も継承した車両として親しまれた。
完全引退する10日は相模大野、唐木田、秦野の3駅から出発するラストランツアーを実施。同ツアーの予約は11月8日午後0時半から、小田急旅の予約サイトへ（先着順）。
また沿線から最後の姿を見たい人のために、10日は小田急アプリを通じてVSEの位置をリアルタイムで知らせるサービスも予定。さらに記念硬券付きカードセット3千部も12月1日から販売する。