川崎市は、市内最高峰の匠(たくみ)に贈られる称号「かわさきマイスター」に小惑星探査機「はやぶさ2」の部品を作った金属加工職人や、コンテストで受賞歴がある和菓子職人ら5人を新たに認定した。
選ばれたのは、工作機械を使って精密な金属の切削加工を行う清水睦視さん(60)=中原区と、和菓子職人として花や季節行事などの再現力に定評がある大沢忍さん(46)=同区、難しい形状でも要求通りに金属加工を行うことができる神居隆さん(52)=横浜市鶴見区、髪の毛よりも細いシャフトを手がけるセンターレス加工職人の中村真さん(47)=中原区、独自技術でレジスター機部品の特殊金型を開発した八木惇一さん(79)=多摩区の5人。
7日に同市役所で認定式が行われ、5人はそれぞれ喜びや技術継承への思いなどを語った。清水さんは、「はやぶさ2」の部品開発について「1ミクロン単位で精度が求められるが、伝統技術と最新の加工機を融合させることで実現できる」と話した。
同事業は1997年度にスタートし、本年度で計124人(80職種)が認定を受けた。