横須賀に再び「黒船」現る─。横須賀・久里浜港と千葉・金谷港を結ぶ東京湾フェリーに、黒船をモチーフとしたラッピングを施した船が25日から定期運航を始める。今年は横須賀・浦賀沖にペリー率いる黒船艦隊が来航してから170周年の節目。運航会社と市は、黒船フェリーで横須賀を「黒船初来航の地」としてPRし、地元の観光振興につなげたいとしている。
東京湾フェリーは現在2隻で運航しており、そのうち「しらはま丸」(3351トン、定員680人)を黒船風に塗装、ラッピングした。船内でも黒船来航の歴史をパネル展示などで紹介している。
黒船フェリーは、観光客数や観光消費額の増加など、地域活性化に向けた新事業を支援する市の「新たなにぎわい創出事業補助金」(交付決定額600万円)も活用して実現した。
同社によると、黒船艦隊の旗艦「サスケハナ号」の全長は78.3メートルで、しらはま丸(79.1メートル)とほぼ同じという。「黒船の大きさがイメージできるのでは」と話す。