大井町が、年1回行われる町職員の運転免許証の確認調査を2019年度から4年間にわたって怠り、30代の男性主査が2年以上も公用車を無免許で繰り返し運転していたことが28日、関係者の話で分かった。町はこの男性主査を今年5月に減給10分の1(3カ月)の懲戒処分としたが、報道発表はしていなかった。
男性主査は免許証が20年9月に失効していたにもかかわらず、今年4月まで2年半にわたり、記録が残る21年度以降に35回も公用車を運転していた。日々の通勤で私用車も使っていた。
町によると、男性主査は免許証が有効期限を迎える20年6月に免許証の更新をしようとしたが、新型コロナウイルス流行拡大の影響で更新手続きができず、代わりに3カ月間の更新猶予期間が設けられた。男性主査はその時点で免許更新が完了したと思い、猶予期間が過ぎても更新しなかった。今年4月に男性主査が無免許に気付いて自ら届け出たという。