神奈川県藤沢市今田の下水処理施設「今田ポンプ場」で今年7月、生後間もないとみられる男児の遺体が見つかった事件で、神奈川県警捜査1課と藤沢北署は1日、死体遺棄の疑いで、同市に住む内装業事務の女性(38)を書類送検した。
書類送検容疑は、7月12日午前2時ごろ、自宅のトイレ内の便器に流産した胎児の遺体を流して遺棄した、としている。
県警によると、当時妊娠5か月だったという女性は、就寝中に腹痛を起こして流産したなどと説明。容疑を認めているという。
胎児の遺体は同13日午後、女性宅から約2キロ離れた同ポンプ場で発見された。へその緒や胎盤がついており、身長約26センチ、体重約394グラムだった。
県警は司法解剖を行ったが、死因は特定できなかったとしている。
女性は同14日、報道を受けて「私かも知れない」と110番通報。DNA鑑定の結果、胎児の母親と特定された。同ポンプ場は一般人が自由に出入りすることができない施設で、県警は遺体が下水道から流れてきたとみて捜査していた。