年の瀬を前に、神奈川県内有数のシクラメンの産地として知られる秦野市内で、赤やピンクなどの色鮮やかな花々が出荷シーズンを迎えた。
市農業協同組合の品評会で第1位に当たる優秀賞となった冨田茂靖さん(44)の農園には、4万鉢以上が並ぶ。お歳暮用として、現在は出荷作業の真っ最中だ。冨田さんは「花が少ない寒い時期に、上手に育てれば来年5月まで花を咲かせる。家を彩って長く楽しんでほしい」と話している。
1日には同組合花き部会鉢物部として市に約20鉢を寄贈。市役所の入り口や窓口を華やかに彩る。市内で栽培されたシクラメンは大型直売所「はだのじばさんず」(同市平沢)などで販売される。