大磯町で生まれ、あるいは育った芸術家3人の企画展「大磯の風土が育んだ、三人の憧憬(しょうけい)展」が町郷土資料館(県立大磯城山公園内)で開かれている。入場無料。10日まで。
出展したのは大磯生まれで写真家の増尾峰明さん、陶芸家の川瀬忍さんと、小学生の時に移住してきた竹芸家の藤塚松星さんの3人。別の合同展で知り合い、10年以上の交流があるという。
会場にはそれぞれの作品計約50点が並ぶ。川瀬さんは大磯の波を思わせる柔らかい曲線が印象的な青磁鉢「滄浪(そうろう)」など、藤塚さんは竹を素材に見る角度で色が変わる技法を用い、黒から赤に変わる作品「富嶽」などを出展。増尾さんは空、水、炎、花といった自然の風景を切り取った写真作品を展示している。
川瀬さん、藤塚さんの作品を、町内の旧安田善次郎邸や鴫立庵などで増尾さんが撮影した作品や、川瀬さんや藤塚さんが小学生時代に手がけた“作品”も見られる。
午前9時~午後5時(入館は同4時半)。問い合わせは同資料館、電話0463(61)4700。