酒を飲んで乗用車を運転し、トラックに衝突したなどとして自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の罪に問われた無職の女(30)=横浜市鶴見区=の判決公判が5日、横浜地裁であった。西野吾一裁判官は「刑事責任は相応に重い」として懲役1年、執行猶予4年(求刑懲役1年)を言い渡した。
西野裁判官は判決理由で、呼気1リットル中0.6ミリグラムのアルコールが検出された被告の犯行態様について「非常に危険で悪質」とし、「より重大な事故が生じてもおかしくない状況だった」と指摘。一方で、被告が反省の態度を示していることなどから情状酌量し、執行猶予付き判決とした。
判決によると、被告は2022年4月10日午前2時40分ごろ、横浜市港北区で酒を飲んだ状態で車を運転。赤信号の交差点に時速約105キロメートルで進入し、右折しようとしたトラックの後部に衝突、運転していた男性(48)に約2週間のけがを負わせた。