パレスチナ自治区ガザでの即時停戦を求める横断幕を掲げた大型客船が6日、横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市中区)に帰港した。帰港に合わせ、アラブ諸国の駐日大使ら14人が同所で会見。ワリード・シアム駐日パレスチナ大使は「子どもを殺し続けるジェノサイド(大量虐殺)をなぜ支持できるのか。今こそ永久的な停戦を」と訴えた。
帰港したのは「パシフィック・ワールド」。非政府組織(NGO)「ピースボート」がチャーターし、8月24日に横浜港から、105日間で19カ国、23カ所を巡る世界一周旅行へ出発した。
航海中の10月7日、ガザを実効支配するハマスとイスラエル軍の大規模戦闘が勃発したため、船の側面に「STOP KILLING GAZA(ガザでの殺りくをやめよ)」と書かれた横断幕を掲示。11月に寄港したトルコ・イスタンブールやエジプト・ポートサイドでは、現地のパレスチナ人コミュニティーとも交流した。