都内のホストクラブで女性客が高額請求され、多額の借金を背負うなどのトラブルが相次いでいるとして、神奈川県警は8日夜、横浜市中区など県内のホストクラブ25店舗を対象に、営業実態の把握や注意喚起を目的とした一斉立ち入りを実施した。
県警生活保安課や伊勢佐木署など4署の警察官計50人を動員。各店舗を抜き打ちで訪問し、料金表が適正に表示されているか、従業員の名簿が備え付けられているかなど違法行為の有無を確認した。
女性客がツケ払いとする「売掛金」の回収に関するトラブルについて注意喚起を促すチラシも配った。生活安全総務課犯罪抑止対策室の小島博室長は「国会でも都内での悪質営業について取り上げられている。県内でも起こりうること。実態把握に努めた」と語った。
一斉立ち入りした店舗のうち、20店舗で料金表示義務違反や年少者立入禁止表示義務違反などの風営法違反が計36件確認された。