川崎のGK鄭成龍が勝利の立役者となった。PK戦では10人目のキッカーとして枠の右上を射抜き、続く相手の10本目は逆側に飛ぶふりをしてセーブ。歓喜の輪の中心となり、「選手、スタッフ、サポーターみんなが一つになった。2位だと記憶に残らない」と誇った。
今季は新加入の上福元に先発を譲る時期もあったが、ベテランらしい落ち着きと瀬戸際のシュートストップでチームを下支え。この日も後半24分に柏・細谷との1対1を好判断で食い止めるなど、再三ピンチを防いだ。
前回優勝した2020年大会はコロナ禍で大会規模が縮小され、準決勝からの出場。「今回はまた違ううれしさがこみ上げてきている」と笑顔を見せた。