神奈川県立知的障害者施設「愛名やまゆり園」(厚木市)の職員が入所者への傷害容疑で逮捕された事件を巡り、指定管理者の社会福祉法人「かながわ共同会」(秦野市)は14日、障害当事者や有識者らでつくる第三者検証委員会を月内にも設置する方針を明らかにした。年度内に中間報告をまとめるとしている。
同日の県議会厚生常任委員会に、同会の山下康理事長、中村猛常務理事、同園の守民夫園長が参考人として招致された。
山下理事長は「けがをした利用者は体だけでなく心にも傷を負った」と謝罪した上で「何が問題だったのかを分析しており、今までとは違う改革をしていく必要がある」と強調した。委員からは「県立施設である以上、指定管理者には県行政と同じくらいの重い責任があり、指定管理者としての正当性が問われる」との厳しい声が上がった。