米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)の排水処理場から人体に有害な有機フッ素化合物「PFOS」「PFOA」が海に流出した問題を巡り、米軍が排水を浄化するため設置した粒状活性炭フィルターの稼働を2カ月前に停止していたことが21日分かった。米軍側からの報告を南関東防衛局が同日、市や県に伝えた。
同局によると、米軍側はPFOSの数値が安定していることを理由に、10月21日にフィルターの稼働を停止した。市は同局に対し、排水のサンプリング調査結果の提供を米軍に求めることなどを要請。県も稼働停止に至った経緯や根拠、情報提供に2カ月を要した理由などの説明を求めた。