カニや数の子が所狭しと並ぶ店先で、威勢良いかけ声が飛び交う。「ハマのアメ横」と称される洪福寺松原商店街(横浜市保土ケ谷、西区)では正月を控えた29日、今年一番のにぎわいを見せた。和菓子店に並んだのし餅や生花店の正月飾りなど、この時期ならではの品ぞろえで買い物客の目を楽しませている。
魚幸水産では年末にかけて1日100匹のマグロを解体、販売している。次から次へと客が集まり、入店待ちの列は一時は150人超にも。さながら競りのように売れていく。
「5000円!買った!」。威勢良く声を上げた男性(38)は同市戸塚区からマグロやタコを求めて来店。親戚との忘年会や新年会で振る舞うという。「ここでしか買えないからね、年末は奮発ですよ」。満足した様子で次の買い物に向かっていった。