1日午後4時10分ごろ、石川県で最大震度7、新潟県で震度6弱を観測する地震があった。気象庁は石川県に大津波警報を発表したほか、山形、新潟、富山、福井、兵庫各県の沿岸に津波警報を出し、ただちに避難するよう呼びかけた。また、北海道から佐賀県にかけての日本海側を中心とした沿岸各地に津波注意報を発表した。津波の観測も相次いでおり、石川県の輪島港では午後4時21分に1メートル20センチ以上を記録した。
同庁によると、震源地は石川県能登地方。震源の深さはごく浅く、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.6と推定される。
震度7を記録したのは、石川県志賀町。輪島市や七尾市、珠洲市などで震度6強となった。新潟県長岡市は震度6弱。国内で震度7を観測するのは、2018年9月の北海道胆振東部地震以来。
富山、福井両県で震度5強、長野、岐阜両県で震度5弱の揺れとなったほか、首都圏や東北、近畿、四国、中国地方にかけての広い範囲で震度4~3を記録した。
神奈川県内の最大震度は3で、横浜市西区と中区、港北区、戸塚区、川崎市川崎区、宮前区、藤沢市、平塚市、小田原市、寒川町、二宮町、中井町、大井町で観測した。
活発な地震活動が続いてきた石川県能登地方では、1日午後4時6分ごろにM5.7の地震が発生し、最大震度5強を記録。M7.6の地震はその直後に発生した。その後も能登地方や周辺地域で強い揺れを伴う地震が相次ぎ、気象庁は緊急地震速報を繰り返し発表している。