新型コロナウイルスのワクチン開発に貢献したとして今年のノーベル生理学・医学賞を受賞したカタリン・カリコ氏の功績を伝える展示が、箱根湯本ホテル(箱根町湯本茶屋)の2階展示室で開催されている。ハンガリー大使館の主催で、19日まで。
同国出身で生化学研究者のカリコ氏は、人工的に合成した遺伝物質の「メッセンジャーRNA(mRNA)」を、炎症反応を起こさずに体の細胞に届ける技術を開発。この技術がコロナワクチンの基礎になったという。mRNAは今後、エイズウイルスやがん治療への応用技術としても期待されている。