第103回全国高校ラグビー大会で3大会ぶり4度目の全国優勝を果たし、昨春の全国選抜大会との「2冠」を達成した桐蔭学園フィフティーンが8日、帰浜した。JR新横浜駅で取材に応じた藤原秀之監督(55)は「本当に成長できた大会。3年生が最後に良い仕上がりをして団結力を見せてくれた」と、約2週間の戦いを振り返った。
Aシードの桐蔭は12月30日の2回戦から登場。準々決勝、準決勝では続けて地元大阪勢を破り、決勝では東福岡との緊迫したロースコアの接戦を制した。強靱なFW陣と打開力のあるバックス陣でつかみ取った栄冠に、ナンバー8城央祐(3年)は「一昨年に負けて、一人一人の意識が高くなった。いろんな人におめでとうと言ってもらえた」と充実した表情で振り返った。
移動中には約250件に及ぶ祝福メッセージに返信し、「余韻に浸ってました」と指揮官。OBの日本代表SH斎藤直人(東京SG)からは「試合より緊張しました」、バックスの松島幸太朗(同)からも「DF、強かったですね」と連絡があったと明かした。
3年生たちは大学ラグビーなどまた新たなステージに向かう。藤原監督は「それぞれの役割、立ち位置があると思うので、そこで切磋琢磨してほしい」と期待した。