「ジャニーズ性加害問題当事者の会」のメンバーらが15日、東京都内で会見した。被害者救済や補償に特化するとした「SMILE─UP.(スマイルアップ、旧ジャニーズ事務所)」の対応について、同会の石丸志門副代表は「社名を変えただけで、救済がなされているとは思えない。継続して行われているエンタメ事業の実態にも苦言を呈したい」と批判した。
石丸副代表は、スマイルアップが「現時点で(所属タレントの)マネジメント事業を行っている」と指摘。タレントがテレビや雑誌に起用されている点についても「何も解決していないのに、起用の動きになるのは大変けしからんと思う」と語気を強めた。マネジメントなどを担う新会社「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)」の福田淳最高経営責任者(CEO)との面会を要望した。
会見には、18歳の時にジャニー喜多川元社長(2019年死去)から性被害を受けた川井研一郎さん(55)=小田原市在住=も参加し、顔を出し、実名で公表。当初はマスクを着用し、匿名での告白を想定していたが、「皆さんが覚悟を持って話している姿を見て、勇気をもらった」という。