スマートフォンによる確定申告のPRイベントが9日、湯本富士屋ホテル(神奈川県箱根町湯本)で行われた。箱根湯本芸能組合の芸者5人が申告書の作成を体験し、時間や場所を選ばない電子申請の利用を呼びかけた。
5人の芸者は小田原税務署職員のアドバイスを受けながら収入や医療費控除などの入力に挑戦。初めての操作に少し手間取ったものの、15分ほどで手続きを終えた。梨(り)んさんは「カメラ撮影で入力が済む作業もあり、思っていたより簡単だった。また利用してみたい」と話していた。
スマホによる確定申告は、2019年に開始。22年から源泉徴収票のカメラ読み取り機能が追加され、申告の利便性がさらに向上した。国税庁によると、22年度の確定申告で国税電子申告・納税システム「e─Tax」の利用は全体の6割強で、うち4割ほどがスマホで手続きしている。
23年分の電子申請の期限は3月15日まで。