J3相模原は20日、相模原市南区の相模女子大グリーンホールで2024年シーズンの新体制を発表した。就任2季目の戸田和幸監督(46)は21年以来のJ2復帰に向け「昨季の結果を踏まえてトレーニングを全て見直した。新しい選手の特長を活用して点を取って勝てるチームにしていきたい」と抱負を述べた。
昨季は勝ち点41で18位に沈んだ。指揮官は前日のアジア・カップのイラク戦を引き合いに「誰が見ても日本が勝つだろうという中で足をすくわれるのがフットボール。どのチームもチャンスがある」と指摘。「『探求と追求』を忘れず、正しいものを探し続けないといけない」と力を込めた。
西谷義久社長は27年シーズン終了時点でのJ1昇格を掲げ、今季を「反転攻勢のシーズン」と定義。経営資源を重点投下する考えを示し、年内をめどに専用練習場を確保するとした。
新戦力は磐田から加入のDF高野遼ら8人。今季就任した平野孝スポーツダイレクターは中央のポジションを中心に経験のある選手を集めたとし、「攻守に軸となる選手を補強した。安定して90分戦い、上位争いを継続できるチームをつくりたい」と意気込んだ。
開幕戦はアウェーで北九州とぶつかる。横浜MなどでJ1通算35試合1得点の高野は「左からのクロスに注目してもらいたい。キャンプ、練習試合でチームメートと合わせて質を高めていきたい」と闘志を燃やした。