宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した小型探査機「SLIM(スリム)」が月面に着陸した20日未明、同機の開発や試験が行われたJAXA相模原キャンパスの地元、相模原市中央区では、パブリックビューイング(PV)会場に集まったファンから拍手がわき起こった。
市役所では19日午後11時前からPVが行われ、市内外から訪れた80人が着陸に向かう様子を固唾(かたず)をのんで見守った。
宇宙部品メーカーに勤める小倉靖男さん(50)=東京都日野市=は、最近の日本の宇宙開発ではH3ロケットの打ち上げ失敗などがあったことから、「残念なニュースが続いていたが、月着陸に成功した5番目の国になれてうれしい」と安堵(あんど)の表情を見せた。