横浜市磯子区の「はまぎん こども宇宙科学館」で常設展示されているパズルが6年ぶりにリニューアルされ、訪れた子どもたちが夢中になって難解な問題に立ち向かっている。
同館では昨年12月、数学者らが50年近くも頭を悩ませてきた「アインシュタイン問題」をモチーフにしたパズルを新設した。
アインシュタイン問題は、1種類だけを使って平面を敷き詰める図形のうち、非周期的で繰り返しパターンが現れない図形があるかというもの。その解として昨年5月、イギリス・カナダ・アメリカの研究チームが十三角形の図形「非周期モノタイル」を発見した。
新設のパズルは非周期モノタイルをモチーフに、日本テセレーションデザイン協会が恐竜の姿に見立てたパズルを制作し、今回の展示に至ったという。
パズルを制作した同協会の荒木義明さん(51)は「うまく組み込めないな、とか自然発生する疑問をゲーム感覚で楽しめる。数学や科学の法則を遊び感覚で楽しんでもらえたらうれしい」と笑顔を見せた。
問い合わせは、同館電話045(832)1166。