「当事者目線の障害福祉」を掲げる神奈川県は25日、委員全員を障害のある人で構成する障害者施策審議会の部会を発足させた。当事者の率直な思いを受け止め、施策に反映するのが狙い。県によると、同様の取り組みは都道府県では初。県庁で同日開かれた初会合では身体、知的、精神、難病などさまざまな障害のある委員が活発に意見交換した。
初会合には15人の委員のうち14人が参加。欠席した委員も文書で意見を寄せた。冒頭、黒岩祐治知事は昨年4月に施行した「県当事者目線の障害福祉推進条例」の制定過程を振り返り「当事者との対話を重ねた。障害福祉に限らず、あらゆる政策課題で当事者の思いを受け止め、在り方を決めていく姿勢が大事」と強調。委員に「自由に発言し、思いを打ち明けてください」と呼びかけた。