「馬博(うまはく)」の愛称で親しまれている横浜市中区根岸台の「馬の博物館」が28日、建物などの老朽化に伴い休館する。詳しい休館期間は決まっていないが、2028~29年の再開館を予定しており、同館では休館前最後の企画展「フィナーレ展 うまはく所蔵優品選」を開催している。
同館は1977年10月、日本初の本格的な洋式競馬場「根岸競馬場」跡地に開設された根岸競馬記念公苑内に開館した。馬と人との関わりを紹介する施設として、馬をモチーフにした美術品や古文書など約2万件を収蔵し、同競馬場開設150年の2016年には約3万6千人が来館。23年は約1万7千人が訪れた。
28日までの企画展は開館46年の集大成と位置付け、収蔵品の中からえりすぐりの約100点を展示。イランで出土された紀元前10世紀ころの馬具、江戸時代の根付や浮世絵、画家・ピカソの作品などが並ぶ。