中学校野球部顧問らの指導者研修会が27日、横浜市中区で開催された。部活動地域移行について現状を知るとともに、昨夏の甲子園で日本一に輝いた慶応高の森林貴彦監督の講演も。約150人が参加した。
前半は神奈川県中体連軟式野球専門部の元部長で、横浜商高(Y校)で監督も務めた榎屋剛さんが、部活動地域移行の現状を報告。榎屋さんは部活動の学校での位置付けや行政の支援など、今後が分からない不確定要素が多く難しいと指摘しながらも、「従来の概念から完全脱出して、部活動に代わるものを考えるという姿勢が必要。人任せにせず、自分のチームのこと以上に全体のことを考えてほしい」と現場の指導者たちに呼びかけた。
森林監督は、小学校教諭との〝二刀流〟となる自らの指導論を紹介し、部活動について「教室では伝えられず、グラウンドで得られるものはたくさんある。それを言語化して保護者らに明確に伝える努力が必要ではないか」と話した。