家電量販店が集結する横浜駅西口に関西を拠点とするエディオン(大阪市)の大型店がオープンし、1カ月以上が経過した。連日多くの客でにぎわい、存在感を示しつつある。西口エリアの活性化につながり、新たな「家電戦争」の火ぶたが切られるのか。同店や周辺を探った。
商業施設「CeeU Yokohama」(横浜市西区)に「エディオン横浜西口本店」が開店したのは昨年12月15日。すでに新たな西口の買い物スポットとして定着しつつある。担当者は「クリスマスや初売りと重なった影響もあり、来店客数は好調に推移している」と手応えを口にする。売り場面積が約1万2千平方メートルの大型店。従来の家電量販店にとらわれず、遊びを体験できることを掲げ、ゲーム体験スペースやリフォームコーナーなどを充実させた。
エディオンは関西を中心の商圏とするが、ここ数年は神奈川県内に出店を加速、同店で11店舗目となる。県内出店について会長兼社長の久保允誉氏は「大勢の来店が見込め、提供価値を高められる。今後も強化するエリア」、横浜駅西口の出店を「旗艦店として構えることで横浜エリアで当社のイメージを植え付けられる」としている。
横浜駅西口エリアでは、他の大手家電量販店も展開する。エディオン出店について、1991年に開店したビックカメラ(東京都)は「特段コメントはない」との反応。ビル内に飲食店やスポーツ用品店なども営業するヨドバシカメラ(東京都)も今のところ、静観している。