横須賀市が同市田浦泉町の谷戸地域に開設した「アーティスト村」で活動する漫画家で小説家の折原みとさんら4人の作品が横須賀美術館(同市鴨居)で展示されている。3月3日まで行われている同館の所蔵品展の一環で、横須賀を舞台にした折原さんの児童小説「うみねこ館の四姉妹」の原画など約30点が並んでいる。
同村は取り壊し予定の市営住宅を住居兼工房に改修し、地域交流に意欲的な芸術家を誘致し、芸術を通した地域の活性化を目指している。現在は折原さんがアトリエを構えるほか、陶芸家の薬王寺太一さん、現代美術家の山本愛子さん、平面作家の水戸部春菜さんが入居して、創作活動を行っている。
同村関係者の作品展示は同美術館では初めてで、折原さんは原画16点のほか、自筆原稿、画材などを展示。700個以上のボール状の土器をつるした薬王寺さんの大作も目を引いている。
観覧料は一般380円、高校生・大学生・65歳以上280円、中学生以下無料。
問い合わせは同館電話046(845)1211。