神奈川県庁東庁舎(横浜市中区日本大通)の完成以降空き状態が続いている12階のレストランスペースを巡り、県は29日、店舗運営事業者の再募集を開始した。これまで新型コロナウイルス感染拡大などで候補事業者の辞退が相次ぎ、3度目の募集。県は早期活用を目指して賃料や条件を見直し「県職員や来庁者らもレストランのオープンを待ち望んでいる」と応募に期待する。
地上47メートルの最上階(13階の機械室除く)にあるスペースは全面ガラス張り。横浜港が一望でき、西側には県庁本庁舎「キングの塔」、横浜税関「クイーンの塔」、横浜市開港記念会館「ジャックの塔」を合わせた「横浜三塔」も眼下に広がる。天気の良い日は富士山も眺められる絶景だ。
県庁舎管理課によると、2020年11月に建て替え工事が終わった東庁舎は、翌年から県福祉子どもみらい局や教育局の執務室として使われてきた。山下公園やみなとみらい地区にも近く、観光面でのにぎわい創出もにらみ、1階のカフェスペースと12階のレストランスペース(調理場を含む約377平方メートル)を併設した。1階にはコンビニエンスストアが開業している。